こんにちは!Firststepの中谷です。
2014年2月8日に東大阪商工会議所主催の創業塾でマーケット調査について講義をさせて頂きましたので、講義内容について以下の項目でまとめさせていただきます。
- マーケティングとは
- マーケティングの基本
- マーケティングの目的
- どこに陣地を構える?
- 陣地の広げ方
- まとめ
創業塾でのマーケット調査の動画はこちらのブログの動画(34分12秒から)
1.マーケティングとは
そもそも、マーケティングとは何かと言いますと
「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動」 (日本マーケティング協会より引用)
と定義されています。
いまひとつわかりにくいかもしれないですが、この「総合的活動」はリサーチ・製品・プロモーション・流通などがふくまれており、どのような製品を売るのか、どのように広告を打つのか、どのような販売経路を確保するのか、など企業が収益(売上)をあげるための諸活動全般を示します。
2.マーケティングの基本
マーケティングでは、まずお客様になりうる方(一般消費者や企業)を階層ごとに分類を行います。
分類したお客様になりうる方の属性(性別、地域、年齢など)により、自社が対象とするお客様に対する商品・サービスやアプローチを決定します。
自社の差別化にはマーケティング・ミックスの4Pと4Cを活用してください。
- Product(製品)-Consumer(消費者のニーズ)・・・自社の製品やサービスがどの層にニーズがあるのか
- Price(価格)-Customer cost(顧客コスト)・・・自社の製品やサービスの価格は対象となる消費者に合致しているか
- Promotion(販売促進)-Communication(コミュニケーション)・・・自社の製品やサービスの消費者への販売促進は適切か
- Place(流通)-Convinience(利便性)・・・自社の製品やサービスの消費者に対して適切な流通経路を確保しているか
3.マーケティングの目的
マーケティングの目的は、商品やサービスについてお客様に知ってもらい、関心を持ったお客様にはよく理解してもらう為の情報を提供すること。また、商品を求めたお客様にはその商品の入手を容易にし、お客様の状態に対応した利用環境を整えることです。
つまり、どこに自分の陣地を構え、どのようにしてその陣地を広げるか、ということを最適化することがマーケティングということです。
4.どこに陣地を構える?
まずは、自社の商品やサービスののニーズがあるのか、どこに対象のお客様が多くいるのかを把握する必要があります。
また、その市場はこれから成長していくのかどうかも視野に入れる必要があります。
そこで、市町村の人口統計表や総務省統計局の経済センサス、外務省の各国・地域情勢などから情報を入手することが望ましいでしょう。
但し、自社の商品やサービスが、既存の商品やサービスを圧倒できるような場合は成長市場でなくてもライバルに勝ち、陣地を広げることができます。
ちなみに
- 実店舗を経営する場合
駅の情報や半径何キロメートル以内に同業者が何件あるか?等を検討する必要があります。
- WEBサイトを構える場合
検索キーワードのボリューム数、ライバルサイトとのコンテンツ比較などが必要です。
5.陣地の広げ方
お客様は企業の発信する情報の大部分を信じていないが、友人からの推奨や、オンラインでのレビュー等のお客様の声を信じる傾向にあります。
そのため、実店舗を経営する場合でも、WEBサイトを構える場合であっても、お客様の声を集めることで陣地を広げるという努力が必要です。
さらに、WEBサイトの場合、SEO対策やリスティング広告の活用、動画の活用、ソーシャルメディアの活用といった多面的な陣地を広げる努力を行う必要があります。
6.まとめ
マーケティングを行わずに、自社のサービスを展開した場合、そこに市場がない場合や、市場があってもすぐに衰退してしまう恐れがあります。
自社のサービスを必要とするお客様がいるのか、また、お客様の数は今後増加していくのか、見込みがない場合は事業展開を新たに考える必要があります。
創業をされる際には、いまいちど自社の製品やサービスを見つめ直していただき、成功していただけたら幸いです。
他、2014年創業塾関連ブログはこちらです。