KEIRI.INへの批判記事に関するご説明
株式会社FirstStep
前代表取締役 小松宣郷
代表取締役 梛野季之
昨日KEIRI.INに対して下記のような批判記事が投稿されました。
「会計系WEBサービスを紹介したら盗用された?どうしても書いておきたかったその経緯」
中央会計株式会社ならびに株式会社FirstStepのお客様の信用問題に関わる内容であるため、当社の見解を公式ブログで述べさせていただきます。
1. 株式会社FirstStepについて
2. アイデア盗用疑惑について
3. パートナー会社を探す
4. 最後に
1. 株式会社FirstStepについて
まずはじめに親会社である中央会計株式会社(以下:中央会計)と子会社である株式会社FirstStep(以下:FirstStep)の関係について説明させていただきます。
中央会計は創業27年の会計事務所であり、社員数24名、契約社数は605社(2013年5月現在)で中堅規模の会計事務所です。中央会計の目指すべき目標はお客様の廃業件数を0件にすることであり、財務面から最大限の支援をしています。
子会社であるFirstStepは起業支援を事業として行なっており、これまでに設立代行してきた法人数は800社です。中央会計の財務支援と連携して、創業して1年以内の廃業率が全国平均30%のところ当社のお客様の廃業率は8.1%です。
まだ廃業件数0件にするには程遠く、やるべき課題は山積みですが、当社で起業された会社やお客様になっていただいた会社には絶対に廃業してもらいたくない。そういう想いでお客様を財務面でいかに支援できるかを日々考えています。
2. アイデア盗用疑惑について
上記の通り当社は会計を専門職としています。お客様の会計作業をいかに効率良くしていくかということは、経営者に財務指標が素早く正しく伝わることから、意思決定に非常に重要であると考えています。
今回批判記事にありましたインターネットバンキングのインポート機能について言えることは、当社のみならず会計を専門職とする方なら誰しもが考えつく、非常にシンプルなアイデアです。実際に当社では2010年にインターネットバンキングのCSVファイルをマクロを組んで、会計ソフトにインポートする機能を実現しており、お客様にも提供しています。
また、当社のお客様に限らず会計の知識が学べるYouTubeチャンネルを開設し、領収書の保存方法から、現金出納帳の書き方などの基本的な作業方法の動画マニュアルを公開していますが、その中に今回、焦点となっている銀行のCSVファイルを会計ソフトに読込ますツールについても2011年3月に動画マニュアルの一つとして公開しています。
3. パートナー会社を探す
銀行のCSVファイルを会計ソフトに読み込むツールはあったものの、銀行ごとにツールを使い分ける必要があること、対応銀行が少ないことなどが理由で、「お客様からは有料でもいいのでもう少し使い勝手良くしてほしい」などのご要望を頂いておりました。
お客様からたくさんの改善要望をいただき、全国でも困っている会社がたくさんあることもわかっていますが、中央会計、FirstStepは会計の専門ではあってもシステムについては専門でありません。
また、会計事務所ですので販売が得意ではありません。
このシステムを更に良いものにするため、そしてたくさんの方に使っていただくため、自社でできないことを協力して取り組んでもらえるパートナーを探すことにしました。
2012年7月にお客様の紹介で批判記事の会社の代表の方が会計業務を自動化するシステムを開発するので会いたいと言われ、当社のオフィスにて打ち合わせさせていただきました。
お話を聞いてみると、銀行のCSVファイルを会計ソフトに読込ことが出来るクラウドサービスを開発したいので、どれくらいの費用なら導入出来るか?またどのような機能が欲しいのか?などを聞かれました。
当初から自社開発が難しそうであれば、インポートツールを開発した会社の代理店になって当社のお客様に提供することも視野にいれていましたので提供予定価格を聞いてみたところ、月額2,000円〜3,000円とのことでした。
同じようなツールを無料でお客様に使っていただいてるため、自社のツールよりもかなり改善されている上で月額500円程度でないと導入の提案は難しい旨をお伝えしました。
その後、2社から同様の提案を受けました。
そのうちの1社がChatWork Academy株式会社様(以下:ChatWork Academy)です。
ChatWork AcademyはFirstStepで2011年4月に当社で法人設立を行い、会計業務を中央会計で担当させていただいていますが、
「会計ソフトはクラウドサービスなのに、なぜインターネットバンキングのインポートはCSVで、しかも手動なんですか?1年以上待っても改善されないから、会計業務の効率化はChatWork Academyの事業にも直結するのでうちで作ろうと思っています。」
という内容のご提案でした。
ChatWork Academyで開発や集客を行うので、仕様や価格についてはFirstStepの要望通りにするというオファーで、柔軟かつスピーディに対応いただけたので、とんとん拍子に話が進んで、開発期間を経て公開したというのが経緯になります。
4. 最後に
上記のような経緯ではありましたが、当社の深く反省すべき点としてChatWork Academyと組むと決めた際に、3ヶ月以上音沙汰がなかった批判記事の会社にきちんとその旨を伝えていなかったことです。
そして今回のような批判記事が出たことによって当社のお客様に不安を抱かせてしまったことは否めません。大変深く反省しており、重ねてお詫び申し上げます。
今後とも中央会計、FirstStep、ならびに今回の焦点となったサービス「Keiri.in」を宜しくお願いいたします。