弥生会計をご利用の企業様が、中央会計のお客様となった際の会計ソフトの移行方法についてご説明させていただきます。
中央会計で利用してる会計ソフトは、クラウド型の「発展会計」です。
J-SAASで月額5,000でレンタルされてるソフトになります。
このソフトのいいところなどは後ほどご紹介させて頂くとして、今回はご利用の弥生会計から新しく発展会計を導入する際に手間などあったらやだなーって方に、そんなに手間無いですよってことと、やって頂く作業についてのご説明です。
弥生会計からデータをエクスポートする!
弥生会計の 「仕訳日記帳」 にて、全期間を表示
※例えば7月のみ移行したい場合、弥生会計で7月のみエクスポートすることも、全期間をエクスポートして発展会計取り込み時に期間指定することも可能
「ファイル」内の「エクスポート」を選択
「弥生インポート形式」にてエクスポート。出力先はわかりやすい場所へ。
ここまで!
このファイルをChatで担当者に投げて頂ければOKです。
以下、社内のスタッフ向けにメモ
発展会計にコンバート先のお客様を登録する!
開始期首日付に注意(特に新規設立の場合)。取り込みデータの期間を確認する。
※ 参照方法は「弥生法人」を選択する。
※ その他詳細は「お客様の設定マニュアル」を参照。
※ 最後は F8登録 にて登録し、担当企業マスタ登録で担当者を紐付け。
取りあえず取りこむ!
※基本は科目、部門、補助を予め発展会計に設定後に取り込むけど、取り合えず取り込んでエラー内容から必要な設定内容を確認して再度取り込む方法の方が早い。
・新しく作った企業へアクセス
・F7初期導入/期首残高 の 仕訳データ取込 より、データ形式で弥生会計09を選択
必要があれば、取り込む伝票の日付範囲を指定できます。
※取り込みファイル(手順1でエクスポートしたファイル)を指定し、F8実行
※おそらくエラーが出るので、順次対応。
修正しながら登録する!
※エラー内容の下部に、対応が必要な内容が表示されるので、順次対応。該当部分を選択してコピーし、メモ帳に貼り付けると以下の作業がやりやすくなります。
※ E(エラー)マークが付くと取り込みできないが、警告は取り込み可
例)「以下の科目はマスタにありません」
→マスタに登録されていない科目がありますので、以下の手順で登録してください。
・F7初期導入/期首残高 の左2列1段目「科目マスタ登録」にて科目を登録。その際、全角半角も統一するため、指摘された科目名をコピーペースト(ctrl+C)で科目正式名称欄へ貼り付け(ctrl+V)が確実。
・製造原価科目の場合([製]が付く科目)、F7初期導入/期首残高 の左1列2番目「年度別会計マスタ登録」にて、左下の「製造原価管理する」にチェックを入れ、登録する。
例)「以下の補助科目はマスタにありません(その他とみなす)」
→マスタに登録されていない補助科目があります。以下の手順で登録。
※登録しなくても、その他として取り込むことが可能。
・F7初期導入/期首残高 の左2列4段目「補助科目マスタ登録」にて補助科目を登録。その際、全角半角も統一するため、指摘された補助科目名をコピーペースト(ctrl+C)で補助科目正式名称欄へ貼り付け(ctrl+V)が確実。
参考)売掛金や買掛金、普通預金等補助科目が多くコードが科目を超えて重複しない場合は、F7初期導入/期首残高 の左3列6段目「補助科目マスタ一括登録」の利用も可。
例)「以下の部門はマスタにありません(その他とみなす)」
→部門名がマスタに登録されていませんので、以下の手順で登録。
※登録しなくても、その他として取り込むことが可能。
・F7初期導入/期首残高 の左1列5番目「部門マスタ登録」にて部門名を登録。その際、全角半角も統一するため、指摘された部門名をコピーペースト(ctrl+C)で部門正式名称欄へ貼り付け(ctrl+V)が確実。
以下は、個別に確認が必要なエラー及び警告です。
例)「補助科目管理しない科目に補助科目が設定されています」
→該当科目に補助科目が設定されていませんので、以下の手順で設定。
※設定しなくても、補助科目なしとして取り込むことが可能。
・F7初期導入/期首残高 の左2列1段目「科目マスタ登録」にて補助を設定する科目を表示し、補助科目有り にチェックを入れF8登録。対象科目が多い場合は、F7初期導入/期首残高 の左2列2段目「科目マスタ一覧登録」にて「補」をまとめてチェック。
例)「部門管理しない科目に部門が設定されています」
→該当科目に部門管理が設定されていませんので、以下の手順で設定してください。
※設定しなくても、部門なしとして取り込むことができます
・F7初期導入/期首残高 の左1列2番目「年度別会計マスタ登録」にて、左下の「部門管理あり」にチェックを入れて下さい。入っている場合は、F7初期導入/期首残高 の左2列2段目「科目マスタ一覧登録」にて「部」にまとめてチェックを入れF8登録。
例)「名称が設定されていません(その他とみなす)」
→補助または部門設定された科目で、補助科目名または部門名の入力がありません。
※その他として取り込むことができます
・弥生会計では補助科目名または部門名は任意入力ですが、発展会計は必須入力のため表示される警告です。取り込んだ後にF1会計業務 の左3列7段目「補助元帳」左2列5段目「簡易補助元帳」、F1会計業務 の「仕訳チェックリスト」などで確認下さい。
例)「仕訳伝票の1行目の科目は省略できません」
→借方貸方いずれかの1行目が省略された伝票があります。
※取り込むことができますが、後ほど修正が必要な場合があります。
・弥生会計とのデータ認識方法の違いで表示される警告です。発展会計は1行目を省略できないため、取り込んだ後に該当伝票を呼び出した場合、省略された1行目の借方貸方いずれかを上に詰める(ctrl+F3)等の修正が必要です。
上記以外のエラーが表示された場合は、F7 仕訳データ取込 の画面から左下のF1ヘルプを参照頂くか、コールセンターへご連絡下さい。
正しく読み込めたか確認する方法!
F1会計業務 の「仕訳チェックリスト」にて、取り込んだ伝票のみを表示可能。伝票日付を選択した上で、画面右下の「入力元画面」より取込伝票を選択する。
※備考
・取り込み後は、必ずデータをご確認下さい。特に税区分はご注意。
・データは全角・半角を区別します(特に()、・などの記号はご注意下さい)ので、メモ帳からのコピーペースト(ctrl+C)(ctrl+V)がお勧め。
※参考
データ項目の対応表です(名称欄は弥生会計のデータ項目です)。
よくある質問!
Q.弥生会計で補助科目(または部門)を設定していない(または期中で設定した)が、発展会計では補助科目(または部門)を使用したい。取り込めますか。
A.取り込めます(警告が出ますが取り込めます)。ただし、弥生会計の仕訳データに補助科目情報(または部門情報)がない場合、発展会計では「その他」として取り込みます。また、予め発展会計で補助科目利用設定(または部門管理利用設定)が必要です。
Q.弥生会計で補助科目(または部門)を設定している(または期中で設定した)が、発展会計では補助科目(または部門)をやめたい。取り込めますか。
A.取り込めます(警告が出ますが取り込めます)。弥生会計の仕訳データに補助科目情報(または部門情報)があっても、発展会計では補助科目(または部門)なしとして取り込みます。発展会計で補助科目(または部門)を使用しない設定かご確認下さい。
すみません、半分以上社内向けになっちゃいました・・・
本日の記事は、小松宣郷でした!