おはようございます!

株式会社Firststepの中谷です。

ついに6月23日の記事でお伝えしていた資金計画書の作り方です。

 

会社のこれからの資金の流れを読み解くためのカギは『資金計画書』です。

それでは早速、『資金計画書』の作成の方法にいきましょう。

 資金計画書の作成方法!

まず、『資金計画書』を作成するためには、このようなシートを使用します。

では、実際に『資金計画書』を作成していきましょう。

前提条件は、以下のとおりです。

・毎月の売上を300万円

・毎月の仕入を180万円(原価率60%、翌月払い)

・毎月の役員報酬は60万円(月末締め、翌月払い)

・毎月の固定費(役員報酬を除く)を50万円

・資本金は300万円・・・入力済

・初期投資は130万円(償却期間5年)・・・入力済

・開業から3ヶ月目で200万円(年利率3%)の借入を行い、翌月から10万円ずつ返済・・・入力済

・実効税率は35%・・・入力済

 

では、実際にどのような『資金計画書』になるか見てましょう。

《事例1》売上が現金入金の場合

赤枠が、1年経過時点での税引後利益で、30万円弱の利益が出ていますね。

では、資金の残額はどれだけ残っているでしょうか。

青枠が、1年経過時点での資金の残額となっております。

590万円の資金が残っており、借入金も110万円と順調な資金繰りとなっています。

 

では、売上入金のタイミングが翌々月入金になった場合はいかがでしょうか。

《事例2》売上入金が翌々月入金の場合

赤枠の1年経過時点での、税引き後利益は変わらず30万円弱となっております。

では、青枠を確認してみましょう。

なんと 😯 !!年経過時点での資金は-10万円となっており、資金ショートを起こしています。

他にも

《参考1》売上入金が翌々月で業績が右肩上がりの場合

《参考2》売上入金が翌々月で在庫を1か月分保有する場合

このように利益の額が同額であっても、資金が変動する要因はさまざまです。

 

どうでしょうか?利益と資金のズレ、実感して頂けましたか?

1年目は売上を伸ばすことを優先しがちになってしまいますが、このように入金のタイミングを確認しておかなければ、資金が足りなくなり、黒字倒産となる可能性があります。

もちろん利益計画をたてていただくことは大切なことですが、『資金計画書』を作成していただくことも、会社を順調に運営するためには不可欠となっています。

 起業家のみなさん、自分の会社の『資金計画書』、作ってみませんか?

 

 

それでは、来週のブログもお楽しみに!!

 

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