代表取締役 楠本 潤一
会社名 |
ウミフーズ株式会社 |
住所 |
〒561-0835 豊中市庄本町4-6-3 |
代表者名 |
楠本 潤一 |
事業内容 |
食品の卸売・加工・製造・販売業 |
事業を引き継いでの起業を決意
食用油脂を中心に、食品の製造、加工、卸売りを行うウミフーズ株式会社。代表取締役の楠本潤一氏によると、全国規模の焼肉店チェーンにチシャ菜を納入するなど、食品油脂以外の食品や食品加工品も扱っている。
「当社は小売向けではなく、レストランのセントラルキッチンや食品加工工場、大規模飲食店向けの卸売が中心です」
起業のタイミングは突然やってきた。勤めていた会社の社長が、1年後に会社をたたむと楠本氏に伝えたのだ。
「当時の社員は私だけだったため、『この機会に全然違う仕事をしてくれても良いし、会社を継いでくれても良い。もし継いでくれるなら、お客さまも設備も譲る。どちらか好きな方を選んで欲しい』と言われたんです。突然のことでもあり、とりあえず考えさせてほしいと答えました」
楠本氏には、飲食店を営むという夢があり、このタイミングで夢を叶えることも考えたが、20年以上勤めてきた会社でお客さまもほぼすべてが顔見知り。設備やお客さまを引き継げるという恵まれた環境下での起業であることや、仕事を引き継ぐ方がお客さまにも安心していただけると考え、半年以上悩んだ末に事業を引き継いで起業することを決意した。
「別会社を立ち上げた上で事業を引き継ぐのが条件でした。ただ、お客さまへのご連絡や取引口座の開設などを考慮すると、決意した時点では早急に会社を設立する必要があることがわかって。この時だけは少し焦りました」
対応と費用で選んだFirstStep
早急に会社を設立する必要がある状況下で、楠本氏はインターネット検索で会社設立をサポートしてくれる会社を探すことに。そして最初に連絡したのがFirstStepだった。
「電話してみると非常に対応が良かったので、すぐに事務所を訪問して相談することにしました。おうかがいした事務所での説明もていねいで好感が持てました」
また、費用的にもメリットが大きかったという。
「知り合いの税理士さんに設立費用や顧問料を確認したのですが、断然FirstStepが安かったんです」
会社設立後も取引先や日常業務といった日々の仕事に大きな変化はないが、代表取締役となったことで気持ち的には大きな変化があった。
「お客さまとのコミュニケーションを大切にするようになりました。今当社が優先して取り組むべきは、新規の取引先獲得よりも既存のお客さまとの関係を深め、取引を広げていくこと。自分自身を知ってもらうことが未来の取引拡大につながると考えて取り組んでいます」
『次善の策』こそ事業継続の秘訣
事業を引き継いで起業するか、別の仕事をするかの選択肢から起業を選択した楠本氏。起業して事業を軌道に乗せるには、どんな点を意識するべきかおうかがいした。
「起業する時は、すべてが想定通りに進んだ状況を思い描いていることが多いんですが、実は思い通りにいかないのが普通です。事業を継続するためにも、常に最悪の事態を想定して軌道修正できる次善の策を持っているかどうかが重要。ただ、あまりに考えすぎると起業できなくなってしまうのですが(笑)」
続いて、今後についてお話をおうかがいした。
「これまでは起業して間もないこともあり、目の前の仕事に手一杯でした。今後は、効率的な人員採用や配置を模索しながらビジネスの機会損失を防ぎつつ、事業拡大を図っていきたいですね」
もちろん夢も忘れていない。
「事業が軌道に乗れば、これまで夢見ていた飲食店にチャレンジしてみたい。実はもうレシピもお店のイメージもできているんですよ。頭の中にあるたくさんのアイディアを一つひとつ実現できる場を作るためにも、今の事業をしっかりと拡大していきたいですね」
担当者より
楠本社長がFirstStepに初めてご来社されたときからお付き合いさせていただいておりますが、とてもあたたかいお人柄で周囲を笑顔にする素敵な方だという印象でした。最初は起業に不安を抱いていらっしゃいましたが、自ら動き考え、ご自身の力で会社を存続していこうとする楠本社長。
誰に対しても丁寧な対応とあたたかいお人柄、機転の良さでどんどん売上をあげておられます。1期目を順調に終え、さらに事業を拡大してやりたいことがあるんだというキラキラとした楠本社長を微力ながらお手伝いできれば幸いです。
これからもどんどん大きくなっていくウミフーズ様を楽しみにしております。(吉野 美咲)