子ども向け英会話スクールで起業

子どもたちにきちんと英語を教えたくて起業

合同会社OKAZAKI ENGLISH CLUBは、10年以上の英会話講師キャリアを持つオーストラリア人のウイリアム・バンフ氏と、7年以上の英会話講師キャリアを持つ吉村真衣氏のご夫婦が、二人で行う子ども向け英会話スクールだ。自宅を教室として英会話レッスンを行うのはもちろん、保育園や学童保育を行う児童館でのレッスンも行う。
「お子さまを通わせるお母様にとって送り迎えの負担が少ない保育園や児童館でのレッスンは、最近ニーズが高まっています。保育園や幼稚園では、私たちの英会話レッスンを教育の一環としてご利用いただくことを目指しています」

講師として大手英会話スクールに勤めていた二人。子ども向け英会話教育で起業しようと決めたのは、ある想いからだった。
「子ども向け英会話スクールでは、語学レベルではなく年齢でクラス分けされることもあるようですが、教育はその子どもの一生を左右するもの。もっと良い方法があるはず、と私たちは考えました。そこで、少人数でじっくりゆっくり教えることができる英会話スクールを作りたい！と考え、その想いを実現するべく起業することにしました」

理想と現実のギャップに戸惑った起業直後

起業を決意した吉村氏をFirstStepに導いたのは、かつてFirstStepで起業した先輩経営者からの紹介だった。
「私たちが目指す方向性や将来のイメージを聞いていただき、合同会社を設立することを勧めてもらいました。とにかく説明がわかりやすかった。株式会社と合同会社の違いすらよく分からない私に、全部図解でわかりやすく説明してくださったんです。それでお任せすることに決めました」

こうして合同会社を設立した二人。だが、バンフ氏によると、最初の一年間が最も大変だったという。
「最初はぼやいてばかりだったね（笑）頭の中では分かっていたつもりだったけど、心のどこかで会社を設立して教室を開けば生徒が集まって来て、自分たちが想うことを実現できると思っていた。頭の中の理想と現実のギャップが大きくて、それを修正するのに少し時間が掛かったね」

会社設立直後が最も大変だった、と吉村氏。
「やることが多いのに生徒がいないという状態でした。そんな時、3人のお子さまが体験レッスンを受けてくださったことをキッカケに口コミで広がっていきました。そうするうちに、体験レッスンを受けてくださった方々のうち、9割以上が入会されていることに気づいたんです」

体験者の9割以上に入会していただけている実績は、二人に起業や未来に対する自信をもたらしてくれた。

「絶対にできる」と信じれば、コトは動く

起業してから苦労の連続だったと語る吉村氏。それでも前進できたのは、ある想いがあったからだという。
「心の中ではずっと不安を抱えていました。でも、絶対にうまくいくと信じていました。信じることで実現することって、必ずあります。逆に不安なことばかり考えていると、それが相手に伝わってしまう。そういう意味では、質の良いレッスンを提供している自負が支えでした」

バンフ氏は、起業に不安はつきものであり、事前に十分考え抜くことが大切だという。
「やりたいことがあれば、実現可能かどうかデザインしてみればいい。実現可能だと信じることができて、その仕事に対する熱意が持てる起業は、成功確率が高いと思いますよ」

今後は生徒数を増やしていきたいと語る二人。だが、いたずらに規模拡大を目指すつもりはなく、しっかりとサービスが提供できるところまでと決めている。
「とにかく子どもたちに英語の楽しさを伝えたい。子どもの知識吸収力はスポンジ並ですから、リラックスして自然に英語をぐんぐん吸収してもらえるレッスンを心がけています。これからも、楽しく学べる子ども向け英会話スクールを目指します」