代表取締役 權野 美佐子
HP http://shutto-solutions.co.jp/
会社名 |
株式会社SHUTTO SOLUTIONS |
住所 |
〒540-0028 大阪市中央区常盤町2-3-16 高木産業ビル601 |
代表者名 |
權野 美佐子 |
設立 |
2009年9月 |
事業内容 |
コンピュータのシステム開発 |
起業するタイミングは自然に来た
株式会社SHUTTO SOLUTIONS(シュットソリューションズ)はWebシステムの開発を行う会社で、主に卸と販売店をつなぐようなBtoBの受発注システム開発などを行っている。 代表取締役の権野美佐子氏と取締役をつとめる野口明裕氏に起業のきっかけをおうかがいした。
「私は常々、自分がやりたい仕事、納得する仕事をしたいと考えていた事から起業をしたいと考えてました」
野口氏も自分がやりたい事をしたいという性分で、以前から起業のタイミングを考えていたという。
「そんな時に権野さんが一緒にやろうと声を掛けてくれて。じゃあやりましょうか、と。たまたま2人のタイミングが合って一緒に起業した感じですね(笑)」
以前から起業を想定して創業塾などを受講していた野口氏は、創業塾で知った『ドリームゲートプロジェクト』のWebサイトでFirstStepと出会う。
「最初は自分たちで会社登記をやるつもりでした。でも相談すると、自分でやるより安くできるというじゃないですか。すぐにお願いすることに決めました」
システムは現場に使われてこそ価値がある
「準備に準備を重ね、十分に仕事の見通しも立ててから…という起業ではないので、最初の1年は苦労しました。それでも、知り合いからの仕事が別のお仕事につながるなど、数珠つなぎで広がっていきました」と権野氏。
SHUTTO SOLUTIONSは、自社開発のWebシステムパッケージをカスタマイズしながら開発を進めていくスタイル。そのため、起業当初は自社システムの開発に没頭していた、と野口氏は語る。
「起業当初、仕事の案件は少なかった。でもやることは尽きませんでした」
なぜなら権野氏と野口氏には、起業以来一貫して志向し続けている方向性があるからだ。それはエンドユーザーに近い位置で、その声にしっかり耳を傾けながら開発を進める『エンドユーザー密着型』の開発スタイル。
「私たちが作ったシステムって、現場で使われてこそ価値が生まれる。そんなシステムを作るには、自分の思い込みではなく、常に現場と同じ目線に立って開発する必要があると確信しています」
そんな権野氏が、経営者として肝に銘じていること、それは「自分の意思をしっかりと貫くこと」だという。
「やるべきことをやり、やりたいこともやる。でも、やるべきじゃないと思うことは絶対にやらない。もちろん、それだけ責任も大きい。でも、会社員時代に感じていたようなストレスは一切なくなりましたね(笑)」
減るのは早いが増えるのは遅い、それが事業資金
これから起業しようとする人にアドバイスをお願いすると、権野氏は笑顔でとてもシビアな話をしてくれた。
「資金的な余裕を持って起業することは大切だと思います。システム開発の仕事は長期間のプロジェクトが多いので、より一層資金繰りが重要というのもありますが……。起業直後って、想像を超えるスピードで資金が減るんです、すごく節約しているつもりでも。逆に、資金が増えるスピードは想像以上に遅いんですよね(笑)」
最後に、SHUTTO SOLUTIONSの今後について話を聞いた。
「企業として成長していくことはもちろんですが、お客様と最後の最後までおつきあいする『エンドユーザー密着型』の仕事スタイルを徹底していきます」と野口氏。
権野氏は、良いシステム作りに不可欠な『現場の声』を大切にしていきたいと考えている。
「安心してお客様に使っていただけるシステムを提供し続けます。思い込みに走ることなく現場の声を聞き、それをていねいにシステムに反映させていきたい。それにはお客様とじっくりおつきあいする必要があります。SHUTTO SOLUTIONSは、そういう仕事やスタイルが一番好きだし楽しいんですよ(笑)」
担当者より
權野社長は、いつもニコニコとされていて穏やかな方です。野口様も、肩の力の抜けたゆる〜い空気感の方です。
そんなステキなおふたり2人3脚で前進されて4期目をむかえました。初年度こそ苦労されたこともあったと思いますが、順調に売上も利益も出されています。
完璧な資金計画表を作成されていて、長期プロジェクトに耐えられる資金繰りを常に意識していらっしゃいます。
和やかな雰囲気をまとっていらっしゃっても、芯はしっかりされているからこそ、現在の発展につながったのではないかと思います。これからもよろしくお願いいたします。(居村 真規子)