代表取締役 長野 剛三
HP http://www.gon-pro.com/

会社名 株式会社ゴンプロ
住所 〒535-0022 大阪市旭区新森1-7-19
電話番号 06-4254-3777
代表者名 長野 剛三
事業内容 プロジェクターをはじめ事務機器の通信販売。

前職時代に気づいた中古プロジェクターの商品力

中古プロジェクターとその周辺機器のインターネット販売サイト『ゴンプロ』を運営する株式会社ゴンプロの代表取締役・長野剛三氏。中古プロジェクター専門店というニッチなネットショップを始めるきっかけは、中古パソコンのインターネット販売を手掛ける会社で働いていた前職時代にさかのぼる。
「時々中古パソコンに混ざって、中古プロジェクターが入荷していました。数はそう多くないのですが、コンスタントに売れていたんですよ。そんな記憶からか、会社を退職して何か事業を始めようと考えた販売商品のひとつが中古プロジェクターだったんです」

短い準備期間だったにも関わらず、『何を売るか』については緻密に分析を重ねた。
「中古パソコン販売は、新品も中古も市場が飽和状態で価格も下落傾向でした。対する中古プロジェクター市場は圧倒的にニッチなのですが、価格やニーズが比較的安定していました。一人なら、ニッチな市場の方が勝負できるんじゃないかと考えたんです。あともうひとつ、私自身プロジェクターが好きというのもありましたね」

10年以上中古パソコンのインターネット販売に関わっていただけに、仕入れ先やサイト運営のノウハウも十分に備えていたため、起業してから現在まで業績は順調だ。
「もちろん起業直後は売上もお客様もゼロ。多少の不安はありましたが、これまでの経験からサイトの作り込みをしっかりやれば売上はあがっていくだろう、と。実際に『プロジェクター 中古』のキーワードで検索結果の上位に表示されると、徐々に売上は上がっていきました」

インターネット販売だからこそ、コミュニケーションを強みに

FirstStepの出会いは、前職時代の信頼する先輩に紹介によるものだという。
「お会いしたFirstStepの方の印象がとても良かったので、その場でお願いすることに決めました」

起業して一番の喜びは、お客様との関係の強まりを実感する時だという。リピーターも順調に増加している。
「リピーターのお客様は本当にうれしい。すでに当店で何台か買い替えておられるお客様が、たくさんおられます。リピートは信頼の証ですから」

ビジネスの中で大切にしていることをたずねると、やはり『信頼』という言葉が返ってきた。
「お問い合わせの電話は、多くが初心者の方。そこで、プロジェクターの基礎知識や『黒色が出ない』といったプロジェクターの特性も丁寧にご説明します。ひとりのお客様と1時間以上お話しすることも少なくありません(笑)」

インターネット販売はサービス業だ、と長野氏。だからこそ、電話を掛けてまで質問してくださるお客様には感謝が尽きないという。
「プロジェクターに関するお客様の迷いや悩み、負担、面倒を解消するのが当社の役目。インターネット販売だからこそ、大切なのはコミュニケーションなんです。お客様からお電話いただいた時の対応は、当社の強みでもあります」

プロジェクターの未来を応援したい!

インターネット販売で実績を重ねる長野氏に、これから起業する人へのアドバイスをお願いした。
「ネットショップで起業を考える人は多いと思います。ネットショップでは発送や商品保証、クレーム対応なども重要ですが、最も重要なのは『何を売るか』という商材選び。実店舗でも同じでしょうが、特にネットショップは商材がビジネスの成否を決めると言っても過言ではないでしょうね」

そうした視点から見ると、中古プロジェクターは非常に恵まれた商材だそうだ。
「多種類のプロジェクターを在庫している実店舗は非常に少なく、中古となると皆無に等しい。ニッチ市場なので大規模展開はできませんが、確実に市場が存在しますからね」

最後に、今後の展開についてお話をうかがった。
「しっかりと売上を伸ばしていきたいですね。また、最近話題のプロジェクションマッピングに興味があります。実は家庭用のプロジェクターでも、理論的には小さなプロジェクションマッピングが実現可能。専用ソフトやノウハウは必要ですが、今後の技術革新で個人が簡単にプロジェクションマッピングを作れる時代が来るかもしれない。そんな時代が到来するよう、プロジェクションマッピングに取り組む人を何らかの形で応援したいですね」

担当者より

日々、多くのネットショップが開店、閉店していく中、ゴンプロさまは中古プロジェクターの専門店を立ち上げられました。
ご自身の強みを活かし、ニッチな市場に経営資源を集中的に投下することで、業績は順調に推移しています。
ゴンプロさまの今後の展開を、私たち中央会計もしっかりとお手伝いさせていただきたいと考えております。(稲見 益輔