代表取締役 菱沼 一郎
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会社名 |
菱沼貿易株式会社 |
住所 |
〒541-0047 大阪市中央区淡路町2-5-8 船場ビルディング208 |
電話番号 |
06-6209-1121 |
代表者名 |
菱沼 一郎 |
設立 |
2009年12月 |
従業員数 |
2人 |
事業内容 |
中小企業貿易支援事業、インテリア、建材、日用雑貨輸入事業、食品、酒類輸出事業 |
小さな会社と一緒に成長できる、そんな商社になりたい
菱沼貿易株式会社は、日用品や産業資材、お酒や食品などの輸出入を扱う商社だ。代表取締役の菱沼氏は、タイ、ベトナム、台湾、などのアジア諸国を中心にイタリア、ドイツ等の欧州諸国とビジネスを展開している。
「大学を卒業して商社に就職しました。就職後すぐに、輸入用の家具や床材の検品を行うべく、たった一人でインドネシアに派遣されたのが、初めての海外出張でした」
当然、インドネシア語は全く理解できない状態で、だ。
「日本人に会うことはほぼありません。いつも話していてわからない単語をカタカナで記し、夜になってインドネシア語を日本語に訳す辞書で調べていましたね。もちろん、音を聞き取るので、スペルと発音があまりにも違う単語はわからずじまい。それでも4カ月もすると日常会話ができるようになりました」
そんな経験をしながら商社マンとして成長していった菱沼氏が、独立を考えたきっかけをたずねた。
「商社は億単位の取引が普通なので、逆に中小企業との取引はコストの問題で難しいとされていました。私は中小企業を応援し、一緒に成長する関係を作りたかったのですが、会社組織の中ではなかなか難しくて。そんな時に“自分がやりたいことを納得いくまでやるのも良いのではないか”と考えて独立を決めたんです」
すべてのビジネスは人の信頼関係に通ず
商社の仕事について菱沼氏にたずねた。
「売れる商品を売るための“仕組み”を考えるのが商社の仕事です。どうすればクライアントの商品が商圏を広げられるのかを世界規模で考えて実行します。コンサルタントと似ているようですが、商社は考えるだけじゃなくて、実際に世界中を回って営業活動もします。時には、海外取引の様々なトラブルを回避するためのパートナーにもなりますよ」
菱沼貿易において最も大切なのは“人”だという。
「商社の仕事は売買ですが、菱沼貿易は“モノありきじゃなく、人ありき”です。場所や国境ではなく人と人との信頼関係がすべて。クライアントや取引先が、想いを同じくしてひとつのチームのように活動できる、そんな人々と仕事をしていきたいですし、そういう人々に認められるように自分自身を磨くことも大切だと感じています」
FirstStepとの出会いは、地下鉄の駅に出ていた看板だった。
「事務所におうかがいしてやるべきことや必要な手続きについてお話を聞かせてもらい決めました。創業前に様々な相談に乗っていただけたのは助かりましたね。私自身、起業する知人がいれば紹介するくらい信頼しています」
少数精鋭の総合商社を目指す!
自分が判断をして自分で進められることが良いと語る菱沼氏に、これから起業しようとする人にメッセージをお願いした。
「起業とは“一度しかない人生で自分の可能性を試す”ことです。少しでもチャレンジしようかな、と思っている人は起業するべき。でも、一か八かではダメで、勝算を読む冷静さは必要です」
菱沼氏は起業前にずっと考えていた事があるという。
「起業する前の世の中は、当然ですが菱沼貿易が存在していなくても誰も困らないんです。だからこそ、逆に菱沼貿易が存在する以上、何をやらなければならないのか、いわゆる“存在意義”についてはよく考えていました」
最後に、今後についておうかがいした。
「最も大切なことは、関わる人すべての幸福を創造すること。このベクトルにマッチしない事や人とは仕事をしません。そして、将来的には少数精鋭の総合商社を目指し、商社の新しいカタチを目指したい。そうすることで、中小企業のクライアント様にも『商社・菱沼貿易』が役立てるはず。目指すのは、メーカーにも小売りにもできない“仕事を創る仕事”を強みにすること。それが菱沼貿易の存在意義です」
担当者より
「関わる人すべてを幸せにする」
菱沼社長からこの言葉を初めて聞いた時、胸打たれたのを今でもよく覚えています。そして、経営理念やビジョンを話されている時、社長の目はいつも輝いていらっしゃいます。
起業時から貫いておられる信念のもと、冷静かつズバッと経営判断されているのが、他にはない「商社・菱沼貿易」が成長されているカギだと思います。
また、前向きで活動的な社長から海外での出来事などをいつも陽気にお話頂き、私自身とても楽しみにしています。 (元村 仁美)