起業を成功に導いたアフィリエイト

完全成果報酬で新規顧客獲得をサポート

完全成果報酬型インターネット広告の広告代理店業務や制作を行う株式会社a-works。クライアントの約90％が化粧品や健康食品などを扱う通販会社で、主に新規顧客獲得の広告を担当することが多い、と代表取締役の野山大彰氏。
「当社が扱うのは、一般的にアフィリエイト広告と呼ばれている広告媒体。私自身がアフィリエイターとして蓄積してきたノウハウを投入し、クライアント様の利益最大化に取り組んできました」

野山氏は高等専門学校を卒業後、大手メーカーに就職。アフィリエイトやITとは無縁の工場で生産改善や効率改善を担当していた。
「ずっと起業を考えていて、メーカーで働くのは3年と決めていました。退社後、さまざまな人や仕事と出会い、紆余曲折を経て巡りあったのが、インターネットでありアフィリエイト広告の世界だったんです」

この世界でやるしかない！と直感した野山氏は起業を決意し、法人を設立。
「当時の私が無知で、個人事業主の存在を知らなかった。起業して一人で事業をやるには、株式会社という法人が必要だと思っていたんですよ。本当に世間知らずでした（笑）」

そこから必死の取り組みが実を結んだのは2年後。収益が安定し、広告主である通販企業との接点もできはじめた。そこで感じたのは、完全成果報酬に取り組みたい広告主は多いが、きちんと取り組めるアフィリエイターが不足し、需要に対して供給が追いついていない状態だった。
「需要と供給をうまく結びつけながら、完全成果報酬での顧客獲得に事業を特化させることにしました」

WIN-WINの関係構築が『真の三方良し』を生む

起業以来、ずっと同じ税理士に財務全般を任せていた野山氏だが、2年前に顧問税理士を中央会計に変更した。
「経理・財務の知識が皆無なまま、以前の顧問税理士に任せきりでした。でもある時、仕事がとても忙しいのに利益が出ない会社の状況に疑問を感じて調べてみると、税務処理が無茶苦茶なことが分かったんです。周囲の経営者の先輩方からも見直すべきだとアドバイスをいただき、新たな税理士を探し始めました」

そんな時、先輩の何人かが中央会計と顧問契約を結んでいると知った野山氏は、自ら足を運んで相談し、最終的には依頼することに決めた。
「依頼の決め手は『きっちりしているな』という印象と、チャットワークやGoogleスプレッドシートなどITツールを使いこなしていること。当社でもチャットワークやクラウドを日常的に活用しているので、導入コストが安い上、合理的に運用できると考えました」

アフィリエイト広告分野でナンバーワンを目指す野山氏が、ビジネスを行う上で大切にしていることを尋ねると2つの答えが返ってきた。
「広告メディアと出稿元企業が、WIN-WINの関係を構築できるよう意識しています。そうすれば、当社のような間をつなぐ広告代理店も自然にWINの仲間入りができ、『真の三方良し』を生み出せる。もうひとつは『確認すること』。仕事のトラブルの90％以上は認識相違が原因。勝手な思い込みをせず、一つひとつの事象に対して確認することを徹底しています」

スタッフの成長こそ、最大の楽しみであり喜び

起業を検討している人へのアドバイスをお願いすると、『組織化しなくても良い』という答えが返ってきた。
「プレーヤーとして生きていくことが楽しい人は、自分ひとりで勝負する方が良いと思います。インターネットという素晴らしいツールを存分に活用すれば、無理に組織化する必要はありません」

逆に組織化して会社を大きくしたいなら、とにかく経営を学ぶ必要があるという。
「ビジネスモデルやマーケティング、経営を勉強し、人生の先輩から素直に学びましょう。なぜなら、起業前のあなたが思っていることは100％間違いで、思い通りにはいきませんから」

自分は組織化することを選んで満足している、と野山氏。
「仕事は野山宛に来る属人的な状態が続いていますし、スタッフに任せるよりも自分でやる方が早く正確にできます。しかも起業したのは自己実現のため。でも、今はスタッフの成長が一番の楽しみであり喜びなんですよ。それを実感できたので、組織化した価値はあると思っています」

最後に今後の目標について話を聞いた。
「2015年には、完全成功報酬型アフィリエイト広告のジャンルでは一番の企業になります。そして2016年には海外に展開したい。おそらくアジアのどこかになると思います。海外でのビジネスは私の夢のひとつでもあるので、必ず実現しますよ」