色彩心理カウンセリングを広めたい
色がもたらす効果を日常生活に役立てたり、カウンセリングと併用することで、相手の世界観を受容し共感的理解を進める色彩心理カウンセリング。
洞淵美佐緒氏が代表理事を務める一般社団法人色彩心理カウンセリング協会は、色彩心理カウンセリングの実施、色彩心理アドバイザーや色彩心理カウンセラーの資格認定事業などを行っている。色彩心理カウンセリングとの出会いを洞淵氏におうかがいした。
「心理カウンセラーとして、心理カウンセリングをはじめセミナーの実施、女性向けイベントを開催したりする事業を行う会社を設立して活動していました。ただ、心理カウンセリングに対する敷居の高さやカウンセラーに本音を話すことに抵抗感を感じる人もおり、より多くの方が受けやすくなる方法はないかと考えていました」
そんな時に出会ったのがカラーセラピーだった。
「カラーセラピーに興味を持ち、私自身が学び始めたのがきっかけです。心理カウンセリングに取り入れると、多くの方が、『カラーセラピーならやってみたい!』と言ってくれて。カウンセリングの入口としてカラーセラピーがあることで、最初の一歩がとても入りやすくなったんです」
こうした事態に、洞淵氏は、色と心理カウンセリングを融合させれば、さらに人の役に立てるのではと考えた。
「色を日常生活や仕事に取り入れることで、これまで大変だったことが簡単になったり楽しくなるのを体感したんです。そんな時に色彩学の専門家と出会い、カラーセラピーより臨床の場でも活用できる色彩心理の理論を追求し、色彩心理カウンセリング協会の設立を決意しました」
受講者の声から一般社団法人の設立を決意
もともと株式会社で事業を行っていた洞淵氏だが、一般社団法人の設立に関する知識は皆無だった。最初は自らの手で設立手続きをするべく法務局に出向くも、その大変さからプロに依頼することを決断。先輩経営者に2つの会社設立事務所を紹介してもらった。そのうちの一社がFirstStepだった。
「資格認定事業は、株式会社よりも一般社団法人として取り組む方が、受講者の皆さまに喜んでいただけることがわかり、急遽設立を決めたので設立の知識もほとんどありませんでした。二社から話を聞き、最終的にFirstStepさんにお願いすることにしました」
一般社団法人の設立について、丁寧に説明してくれたのも決め手となった。
「また、税務以外の専門家とのネットワークもあり、どんな質問をしても必ずご返答いただけます。他にも会議室が無料で使えたり、事業に役立つ情報を提供してくれるなど、サポート体制が強力でした。現在は協会に加えて、別の税理士さんにお願いしていた株式会社も一緒に見てもらっています」
色彩心理の素晴らしさを多くの人に広めたい
色彩心理カウンセリングで、多くの人の役に立ちたいと考える洞淵氏。ビジネスに取り組む上では「信頼」を大切にしている。
「私たちは、形のない心を扱う仕事です。価格の高い安いではなく、人と人のつながりや信頼関係が無いとビジネスは成立しませんし、信頼は日々の継続や有言実行など、小さな積み重ねでしか築くことはできません。だからこそ、信頼を大切にする意識を持続させることが必要だと思っています」
色彩心理カウンセリングの際も、新たな気づきや明日のプラスになることを持ち帰っていただき、日常生活を豊かにしていただけるようフォローすることを意識している。
「皆さんにいかに寄り添えるかが大切。時間が掛かってもそれができるのは、私たち自身が色彩心理を活用して自分自身をリフレッシュしたり、前に進む力を得たりしているから。実は私たちが色彩心理の恩恵を一番受けていて、それを多くの人に伝えたい、知っていただきたいという想いがあるから、この仕事が楽しいんです」
最後に今後の展開について話をうかがった。
「色彩心理と言えば、色彩心理カウンセリング協会と言われるようになりたいですし、色彩心理カウンセラーおよび色彩心理アドバイザーの資格や協会の存在をより多くの人に知ってもらいたい。そして、色彩心理を日常生活に生かしたり、その効果や素晴らしさを体感してくださる人をひとりでも多く増やしていきたいです」
担当者より
色彩心理カウンセリング協会様は、設立直後から担当させていただいています。洞淵さまはいつお会いしても生き生きされていて、本当に自分のしたいことを仕事にされているのが伝わってきます。お会いするたびに「今、気になる色は何ですか?」と聞いてくださり、今の心理状態を教えてくれるのが楽しみのひとつです!いつも、協会をどういう風にしていきたいのかのお話をしてくださり、色彩心理を世間に広めるために色々なアイディアを常に考えられています。
そんなステキな洞淵さまを微力ではありますが、会計の面から精一杯サポートしていきたいです。今後、世間に色彩心理学が広まっていくのが楽しみです。(井阪 彩)