代表取締役 木原 行人
HP http://ft-link.co.jp/
会社名 |
Future Link株式会社 |
代表者名 |
木原 行人 |
設立 |
2014年7月 |
従業員数 |
4人 |
事業内容 |
ITコンサルタント、システム開発、Webページ作成、cafe店舗経営 |
システム全般の知識をほぼ独学で習得
主に基幹系業務システムの開発をはじめ、Webシステムやアプリ制作など、ソフトウェア開発全般、さらにはカフェ運営にも携わるFuture Link株式会社。代表取締役の木原行人氏は、もとはゲーム好きの少年だった。
「子どもの頃からゲームが好きで、ゲーム制作の仕事がしたかった。そんな想いを持ったままの浪人時代、コンビニで立ち読みしたゲーム雑誌で有名ゲーム会社の求人を見つけました。そこにあった『高卒以上』の文字を見て『ゲーム会社に入るには大学に行く必要ないんだ』と思って大学受験をやめたんです(笑)」
コンピュータに関わる仕事をしながらゲーム会社への道を探ろうと考えた木原氏は、知り合いの紹介でインフラやネットワーク構築を得意とする会社に入社した。
「パソコンは好きでしたが、専門知識はゼロ。当然、入社当時は何もできることがなかった。必死に独学で習得しました。それこそ給料全部注ぎ込みましたね(笑)」
だが、5年もすると社内で一番の知識を持つようになり、今度はステップアップを考えるように。
「この頃、5年後にシステム全般の知識を身につけて独立したいと考えました。ハードのことは分かったので、今度はソフトウェア開発をやろうと。ただ、やはり専門知識はほぼゼロでした」
この時も知人の会社に入社し、再びソフトウェアの知識を独学で身につけていった。この頃にはゲームのことなど頭から消えていた。
「システム開発の世界が、ゲームよりも面白かったんです。『作りたいものが自分で作れる』というものづくりの面白さにハマってしまいました」
悩むくらいならさっさと起業するべき
転職から5年後の30歳で法人化し、Future Link株式会社を立ち上げた木原氏。だが、すべてが予定通りだったわけではない。なんと、起業を邪魔していたのは自分自身だったというのだ。29歳の頃から起業するまでの1年間は起業するかどうか悩み、ついには知り合いの社長に相談することに。
「相談すると『何を悩んでいるのか。悩む意味がわからない。いずれ起業するんだろ?やるならさっさとやるべき』と言われてしまいました。さらには『来週までに登記して来いよ。しないのなら俺の会社で働け』とまで言われてハッとするとともに、人から言われる前に行動できなかった自分自身に悔しさがこみ上げてきました。悩んでいたんじゃなくて、新しい一歩を踏み出すことにビビっていただけなんだ、と気づいたんです。すぐに起業の手続きを始めることにしました」
実際に法人化してみると、良い変化が生まれたという。
「初めてのお取引先様との商談の時には、法人としての信用度や信頼感が大きいと感じます。私の業務はどうしても案件が大きいので、より一層感じるのだと思います」
法人化して良かったと語る木原氏が、ビジネスを取り組む上で大切にしていること、それは『まずは何でも取り組んでみる』ということ。
「やりたくないことや、やってもお金にならないと思うことも、まずは取り組んでみます。今は利益にならなくても、その経験が未来の売上につながるかもしれない。積み重ねれば何かが起こるんですよね。特に私は営業が苦手なので『お声掛けいただいた期待にはしっかりと応え続ける』ことが、最強の営業活動だと思っています」
事業コンセプトを体現したカフェ事業
これから起業しようとする人にメッセージをお願いすると「やればなんとかなる」という答えが返ってきた。
「起業なんて、書類に記入してお金を払えば誰でもできます。本当に難しいのは、起業後に会社を維持・継続すること。起業前に悩むぐらいなら、とりあえず起業してから悩めば良いと思います」
あともう一つ、事業コンセプトを決めておく方が良いというアドバイスもいただいた。
「起業する上でブレたくないことを定めておくと良いと思います。私の事業コンセプトは『やりたいことをやる』でした」
そんな事業コンセプトを体現したのが、システム開発会社にもかかわらず取り組むカフェ事業だ。阪急仁川駅すぐの場所にある『Cafe Fiora』を運営している。
「ずっとカフェをやりたいと思っていました。今、店でお出しているこだわりのコーヒーを出すお店を作りたかったんです。店は母に任せ、私は店のホームページ制作やECサイトの構築など、IT面のサポートを行っています」
将来的には、中小企業のIT担当、システム開発室となることを目指したい、と木原氏。
「中小企業はほとんどIT化が進んでいません。しかし、企業規模が小さくてもシステムやITの恩恵は大きい。中小企業のお役に立てるようなサービスを生み出して貢献できる会社をめざします」
担当者より
木原社長は、誰に対してもとても丁寧に対応していただき、優しいながらも芯がしっかりとした方です。
最初は慣れない経理業務も「まずは何でも取り組んでみる」という精神のもと、なんでも聞いて実行し、毎月の経理もすぐに習慣化され、数字もきちんと把握されています。
「やりたいことをやる」とこだわりのカフェもオープンされ、コーヒーのネット販売もされるなど、今後の展開がとても楽しみです。
今後の発展をいろんな面からサポートさせていただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします。(吉野 美咲)