代表取締役 本田 寿明
HP http://ipuerto.co.jp/index_ja/
会社名 |
株式会社Puerto |
住所 |
〒194-0211 東京都町田市相原町695-31 |
代表者名 |
本田 寿明 |
設立 |
2015年6月 |
事業内容 |
・コンピュータソフトウェア、ハードウェアの制作及び販売 ・コンピュータソフトウェア、ハードウェアの保守点検サービス ・コンピュータ・インターネットに関する書籍の出版 |
現場でものづくりを続けるために起業
.NET Frameworkを使用したシステム開発を行う株式会社Puerto。代表取締役の本田寿明氏によると、中でもドイツの産業政策「インダストリー4.0」で標準通信プロトコルとして注目されている『OPC-UA』と呼ばれる分野を強みとしている。
「OPC-UAは、セキュリティが付いた通信プロトコルの国際規格(IEC62541)です。当社では、このOPC-UA規格を導入しようとする企業へのサポートをはじめ、エクセルに取り込むデータを送受信する際にOPC-UA規格を用いて高い秘匿性を発揮する自社プロダクト製品の開発・販売などを行っています。また、創業と同時にカナダ企業と提携し、自社技術の海外展開をめざしています」
現在は、ヨーロッパを中心に大変注目されているOPC-UA規格だが、日本ではこれから普及が期待される技術でもある。本田氏は、起業前に組み込み系や制御系といったシステム開発に携わる中でOPC-UA規格と出会った。
「以前から新しい事に挑戦したいという気持ちがあり、それがOPC-UAに出会ってさらに強まりました。また、現場でエンジニアの仕事を続けたいと思っていましたが、サラリーマンとしてエンジニアを続けるなら、いずれは現場から離れなければならなくなる。ずっとものづくりを続ける方法として辿り着いたのが『起業』だったんです」
求められる100%以上の結果を出し続ける
本田氏は起業する直前まで、個人事業主として2年ほど活動してから法人化……というビジョンを描いていた。しかし、結果的には前職の会社を退職してすぐに法人化に踏み切った。
「起業前に経営者の先輩に相談した時、すぐに法人化するようアドバイスをいただいたんです。『いずれ法人化することを決めているのならすぐにするべき』と。結果的にはこれが正解で、法人化してはじめて株式会社の信用度の高さを実感しました」
FirstStepはインターネットの検索で辿り着いたそうで、目に止まったのは『廃業率の低さ』だった。
「会社設立後のアフターサービスが充実しているから廃業率が低いのだと考えました。例えば、セミナールームが利用できたり、チャットワークでいつでも相談できる点などです。また、関西積乱雲プロジェクトという関西の団体に参加しており、毎月大阪を訪れることも理由のひとつでしたね」
仕事に取り組む上で大切にしていることをたずねると、『求められた以上の成果をだす』という答えが返ってきた。
「依頼時の要求に対して、常に100%以上の結果を返すように意識しています。100%ではダメだと思っています。あとは起業時の『初心』を忘れないことですね」
事業計画書を作り、未来を意識して行動する
国際規格『OPC-UA』を普及させるべく、導入企業のサポートや自社プロダクトの開発などに取り組む本田氏。これから起業しようとする人へのアドバイスをお願いした。
「常に未来を意識して行動することでしょうか。私自身は3〜5年ぐらいの未来のニーズを意識して、今の仕事に取り組むようにしています。そして意識できるように、起業前に事業計画を作成しておくのが良いと思います」
本田氏の事業計画書には、自分の資産や技術、製品や人脈をアウトプットし、会社の未来予想図が記されているという。
「起業して間もないですが、結構見返しています。起業前に描いたビジョンに沿って遂行できているかを確認し、更に修正を加え方向性を確立していけるので、起業を考えている人はぜひ作って欲しい」
最後に今後の展開について話を聞いた。
「常にアンテナを張り、OPC-UAに続く新しい技術を探求していきたい。情報収集力を磨き、正しい判断ができる経営者をめざします。そして、将来的にはPuertoをメンバー全員が異なるプロフェッショナル技能を備えた職人集団にしたいですね」
担当者より
通常、東京のお客様ですと頻繁にお会いできませんが、関西積乱雲プロジェクトという団体に所属しておられるため、1〜2カ月に一度お会いさせていただいており、大阪のお客様のように身近に感じております。
本田社長はとても温厚な方で、現状や将来のお話をなさる際の真剣な顔や笑顔に、担当者として「応援したい!」という気持ちがいつも高まります。
設立1期目で本田社長の期待や不安は大きいかと思いますので、会計・税務の面でしっかりサポートさせて頂ければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。(村中 奨平)