代表 佐藤 拓也
HP https://www.yumake.jp/
Facebook https://www.facebook.com/yumake.jp
Twitter https://twitter.com/YuMake_LLC

会社名 ユメイク合同会社
住所 〒556-0011 大阪市浪速区難波中2-6-17 河原町ビル2F
代表者名 佐藤 拓也
設立 2015年3月
事業内容 気象情報提供・気象予報士サポート、減災・防災ソリューション、Ideathon / Hackathonサポート、CivicTechソリューション

子どもの頃から天気に興味があった

アプリ開発者などに向けて、気象情報APIを提供する事業などに取り組むユメイク合同会社。代表の佐藤拓也氏によると、現在は気象情報APIの提供に加え、気象データ活用コンサルティングなども行っている。また、アイディアハッカソンのファシリテーターを務めたり、コード・フォー・ジャパンに参画するなど、その活動範囲は幅広い。気象関連事業で起業したのは、子どもの頃から天気に興味があったのがことから。
「高校受験の時に家庭教師の先生が『気象予報士という資格がある』というのを聞いて、子どもなりに『天気を仕事にできるんだ』と知ったんです」

その後は高校時代は地学部に所属し、大学時代は地球温暖化に関する研究、大学院時代は気象シミュレーションに関する研究と、学業の傍らには常に『天気』があった。
「就職も気象関連業界を希望しましたが非常に狭き門だったため、気象に間接的に携わる可能性が高いIT業界へ進むことを決め、システム開発会社にエンジニアとして就職しました」

そう考えて働きはじめたものの、やはりもっとダイレクトに天気と関わりたいと考えた佐藤氏は、3年半後に念願の民間気象会社への転職を実現した。
「気象会社では気象情報APIの提供などに携わっていました。他にも、主催企業担当者として他企業とコラボしながらアイディアソンやハッカソンも開催しました。そこで気象情報が持つ可能性の大きさやAPIのニーズも実感したんです。同時に、さらに多くのプロフェッショナルとコラボレーションしながら気象情報の可能性を広げるには、起業も方法の一つではないかと考えるようになったんです」

直接会って話すことで知ってもらえることもある

IKOMA Civic Tech Award 2016

FirstStepとの出会いは、起業前に参加した「Startup Weekend OSAKA」だった。
「起業を視野に入れて活動を始めた頃でした。スタッフの方とも顔見知りになり、起業時にはお願いしようと思っていて、実際に起業直前には何度か相談にも乗っていただいた。実際に、その時のアドバイスと設立費用の安さが決め手となって合同会社を選択したんですよ」

将来的には株式会社化する予定、と話す佐藤氏。ビジネスに取り組む上で大切にしていることを尋ねると「できるだけ直接会って話すこと」という答えが返ってきた。現在は、問い合わせをしてくれた人と可能な限り直接会うようにしているそうだ。
「我々のようなサービス提供会社は、時としてメールのやりとりだけで完結してしまいがち。でも、直接会うと反応が全然違うんですよ。私自身の人柄も知ってもらえるし、テキスト情報以外の情報が多く得られます。もちろん無駄足になることもありますが、足を運ぶことは契約率向上に貢献していると考えています」

予報業務許可事業者をめざす

釣果アプリに導入

ユメイクのような気象情報APIの提供を事業の柱に据えている会社は、業界内でも希有だという。先達や見本となる企業がない中で事業成長をめざす佐藤氏に、これから起業しようとする人へのアドバイスをお願いした。

「しっかりとした準備、特に資金面の戦略と準備は必要かと。ユメイクも会社設立直後は、受託開発を収入の柱に据えつつ徐々に独自商品の開発や整備を進めていきました」

しっかりとした助走期間が必要と語る佐藤氏だが、今は事業収益の柱を複数作ろうと奮闘中だ。
「気象情報APIの提供がメインであることは変わりませんが、気象に関わるさまざまな切り口のサービスを提供していきたい。気象データ活用コンサルティングなども積極的に取り組んでいきたいですね」

最後に今後の展開についてうかがうと、『予報業務許可事業者』になることが当面の目標だという。
「一般の方々に対して独自の天気予報を行う事業者は、この予報業務許可が必要です。ただ、この許可を受けるには4名以上の気象予報士が在籍していることが条件のひとつになっています。ユメイクを成長させてこの条件をクリアし、予報業務許可事業者となることをめざしていきたい。加えて、より多くの人が気象データをビジネスに活用してもらえるようサポートできる企業となることをめざします」

担当者より

佐藤社長は「気象情報の活用で豊かな社会を作る」ために、気象データの提供を中心に気象予報士との連携やIotの気象センサーなども活用するとともに、Mashup AwardsをはじめとしたイベントでAPIを提供されるなど、先見性に富んだ方です。
ユメイク合同会社様の設立から約2年半が経ちますが、毎期順調に業績を伸ばされており、これからの展開が非常に楽しみな企業様です。気象情報APIの提供というサービスが、これからどのような業界を創りだすのかとてもワクワクします。
これからも目標に向かって前進していくユメイク様を財務・会計の面からサポートさせていただきたいと思います。 今後ともよろしくお願いいたします。(三井 俊吾)