代表取締役 橋谷 亮治
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会社名 株式会社ナセバナル
住所 〒581-0044 八尾市木の本1-31-16
電話番号 072-915-2846
代表者名 橋谷 亮治
設立 2009年10月
事業内容 中国向け越境EC運営代行サービス「チャイナドリームサポート」による中国越境EC運営サポート。

仕入れの現場で中国語を独学習得

中国でのECサイト運営代行などを行う株式会社ナセバナル。代表取締役の橋谷亮治氏によると、中国・広州にある中国支社では20人以上の中国人スタッフが働いているという。
「中国最大のECモールであるタオバオや1688.com(アリババ)で中国人向けのECサイト制作や運営代行、チャットによるカスタマーサービスまで、すべて中国国内で完結する仕組みを構築しています」

日本では、橋谷氏がタオバオを利用した中国進出を検討する日本企業向けにセミナーを開催したり、コンサルティングを行っている。
「2016年の秋には、初めての自著『タオバオで稼ぐ! 初心者から始める中国輸出の教科書』が出版されました。ここにも書いたのですが、中国は特に貿易ルールが独特な上、日本とはメインの決済方法も異なります。なので日本での立ち上げ経験はあまり役には立ちません。だからこそ、ショップ制作から運営までをトータルサポートするパートナーが必要です」

橋谷氏は、もともと副業として日本国内でECショップを運営していた。最初は日本の卸会社から仕入れていたが、より安い商品を仕入れようと、中国や韓国で仕入れるようになったのが今の事業につながった。
「最初、中国語がまったく話せなくて実践で独学しました。最初に覚えた中国語は『これはいくらですか?』でしたから(笑)」

2007年頃、タオバオが楽天の売り上げを超えたことを知り、今まで中国で仕入れて日本で販売していたのをまったく逆の流れにして、日本の商品を中国市場で販売したいと考えた橋谷氏。だが、それを実現するには大きな問題があった。
「中国での販売と日本の仕入れ、どちらもまったく経験がなかった。一人で始めるにはどちらかに特化する必要があったんです。しかも、日本国内での商品調達力も確立できていないため、単に仕入れて販売しても強みにはできない。そこで、中国市場に進出しようとする日本企業のECサイトを運営代行しようと考えました。それが当たり、現在中国向けECサイトの運営代行は、70社以上の日本企業と契約しています」

月次会計のスピード感が魅力

FirstStepとの出会いは、中央会計のセミナールームで開催されたある経営者のセミナーに参加したことから。それまでは別の税理士事務所に依頼しており、大きな不満はなかったがスピード感に不足を感じていたという。
「セミナー時にFirstStepや中央会計の紹介もあり、クラウド会計ソフトを利用した仕組みやチャットワークでのやりとりが非常に先進的だと感じました。ECの世界は日進月歩なので、迅速な月次決算は正しい経営判断ができるかどうかに大きく影響します。しかもクラウドの会計システムなら、中国出張時でも確認できる。これは便利だと思い、悩みましたが税理士事務所を変えようと決断しました」

今、橋谷氏が意識しているのは、ナセバナルのサポートがあれば日本のネットショップが中国市場に進出するのは、思いのほか簡単であるということをいかに知ってもらうか、という点。
「日本の製品は、中国市場において魅力的で高いポテンシャルを備えています。おそらく、日本企業の皆さんもそのことに薄々気づいておられると思いますが、最初の一歩の踏み出し方がわからずに踏み出せない方が多いのだと思います。そこをナセバナルがしっかりサポートしていくのですが、それをより多くの人に伝えるにはどうするか……それが今後の課題でもあります」

コンサルティングやサイト制作だけではなく、お客様のために運営代行まで行う会社は非常に少ないそうだ。この『存在を伝える』という課題をクリアすれば大きな飛躍ができると考えている。

自社の存在を知ってもらうことが成長につながると確信

独学で中国語を覚え中国に事業の礎を築いた橋谷氏に、これから起業しようとする人へのアドバイスをお願いした。
「起業したい人はどんどんするべきだと思います。起業して初めて分かることもたくさんありますから。ただ、失敗しない確率を上げようと思うなら、固定費を掛けずに小さく始めること。そして起業直後はひたすら働くこと(笑)。サラリーマンの時よりも確実に働かないと事業の成功は難しい。その覚悟は必要だと思います」

最後に今後の展開について話をうかがった。先述の『いかにナセバナルの存在を知っていただくか』がポイントになるという。
「現在70社以上の日本企業の運営代行をさせていただいていますが、日本国内には数十万のネットショップがあると言われていますし、楽天だけでも4万ショップ以上が出店しています。その中の一部が中国に進出するとしても、まだまだ当社は『成長の伸びしろ』が大きいはず。中国に進出するネットショップをひとつでも多くサポートし、成功に導くお手伝いをしていきたいですね」

担当者より

橋谷社長はいつもとても丁寧に対応してくれ、優しいながらも芯がしっかりとした方です。
早くから中国市場への進出の支援に目をつけて、他社にはないサービスでどんどん業績を上げておられます。非常に勉強熱心な方で、経営に対する考え方や姿勢など、私自身いつも勉強させていただいております。
これからも、微力ながら精一杯サポートさせていただきたいと思います。(吉野 美咲)