80年以上の歴史を持つ工業用ゴム製品の販売商社

時代に合わせてさまざまな工業用ゴム製品を扱う

工業用ゴム製品およびスポンジ製品・樹脂製品の販売商社である株式会社大沢商会。専務取締役の大沢啓子氏と取締役の芦原由紀子氏によると、1934年の創業以来、80年以上に渡って工業用ゴム製品などを取り扱ってきたという。
「工業用ゴム製品を扱うことに変わりはありませんでしたが、扱う商品は時代ごとに変遷を重ねてきました。例えば、創業直後はホースやタイヤなどを扱っていましたが、現在は自動車などに使われるパッキン類を中心に、あらゆる業界に向けて工業用ゴム製品を販売しています。そのラインナップは、既製品はもちろんのこと金型製作からのオーダーメイドにも対応しています」

時代に応じて取扱製品を変化させてきた大沢商会だが、最大の強みは小ロットでの販売に対応してくれる点。
「定番商品として在庫しているゴム製品などは、1m単位、1個単位で販売しています。こうした小ロットでの販売も非常にニーズが高く、当社の大きな強みでもあります」

毎月の月締めを安心して迎えられるようになった

もともと大沢商会では、長年にわたって中央会計とは別の税理士に会計業務を依頼していた。ただ、その税理士が高齢になったこともあり、別の税理士に依頼するかを検討していた。
「ちょうどそんな時に社長の親族が東大阪市のセミナーに参加し、会計業務に加えてコンサルタント的な活躍もされている中央会計さんと出会いました。その親族から『良い会計事務所があるから一度相談してみたら？』とアドバイスされて相談したのがきっかけでした」

その後、それまで依頼していた税理士の体調不良もあり、中央会計に会計業務全般を依頼することに。
「こちらの質問にきちんと回答してくれる上、プロの視点から提案やアドバイスをしてくれるので安心して依頼できます。私たちのような経理の素人でもわかりやすい説明で質問しやすい。とても満足しています」

会計面がクリアになり、月締めを安心して迎えられるようになった、と大沢氏。
「新しい経理担当社員への業務引き継ぎもサポートしてくださるので助かっています。私たちも常に数字を意識するようになり、今では取引に関する意思決定にも数字を活用できています」

大沢氏や芦原氏が、仕事に取り組む上で大切にしていることについてうかがった。
「常に経営者はガツガツしすぎず、気楽に構えること。仕事には真剣に取り組まねばなりませんが、働き方が多様化している時代だけに、利益の追求以上に働きやすい環境を提供することが大切だと思います。社員一人ひとりが、公私ともに充実させて楽しい人生を送ってもらえる会社でありたい。しっかり働いてしっかり休んでもらえる環境を提供し続けたいです」

インターネットを活用し日本全国を相手にビジネスを展開したい

続いて、これから起業しようと考える人へのアドバイスをお願いした。
「経営者は良いモノやサービスを提供することが一番重要で、良いモノを提供するには努力が必要です。大沢商会では、お客様が求めるモノをきちんと提供するための根幹となる仕入れ先を最も大切にしています。それが、最終的には大沢商会から買ってくださるお客様を大切にすることにつながると考えているからです」

また、経営者は『良いモノを適正な価格で正しく提供すること』こそが腕の見せどころだ、という話も。
「デフレが進む時代の中で、高くても良いモノを提供する精神を貫くのは難しい。しかもオーバースペックでは意味がない。お客様のニーズを見極める力も大切だと思います」

最後に今後の展開について話をうかがった。
「インターネットでの販売に取り組んでみたいですね。しかしながら、実際にはクリアすべき課題が多く、まだ実現にはほど遠い段階というのが正直なところです。それでも工業用ゴム製品を1mや1個単位で販売している企業は少なく、当社の販売スタイルに対するニーズは日本中にあるはず。いつかは日本中を相手にビジネスを展開してみたい。その第一歩として、まずはホームページの充実を進めていきます」