まつ毛エクステサロンで起業

『自分の店を持つこと』という夢を実現

JR関西本線・久宝寺駅近くにあるまつ毛エクステ専門サロン『eye lash salon Cule』。オーナーの小松麻知子氏が運営するプライベートサロンだ。
「もともと自分のお店を持ちたいという夢を持って美容師になり、美容室で働いていました。結婚して1人目の子どもが生まれた時は、それまで働いていた美容室に復帰したのですが、2人目の子どもが誕生した時に、美容師を辞めて子育てに専念しようと決めたんです」

しかし、子育てに専念してしばらくすると働きたいという気持ちが膨らみ、飲食店などで働いたことも。
「仕事はとても楽しかったのですが、次第に『自分が本当にやりたかったこと』を考えるようになりました。何度か考えるうちに頭に浮かんだのが、美容師になる時の夢だった『自分の店を持つこと』だったんです」

そんな時に、自分自身も利用していたまつ毛エクステのサロンならできるのではないかと考え、すぐにスクールに入学してまつ毛エクステの技術を一から習得した。
「まつ毛エクステの施術をするには国家資格である美容師免許が必要ですが、私自身はすでに持っているので開業できる。国家資格が必須なことで開業のハードルも少し高いはずですし、専門サロンなら美容室での施術と差別化できると考えました」

起業直後をトータルにサポートしてもらえた

オープンからずっと中央会計に会計面を見てもらっているのは、家族に勧められたから。
「数字面は全然わからないため、最初から見てもらうのが良いと中央会計への依頼を勧められました。数字のことはあまり考えずに『どうしてもやりたい！』という気持ち優先で立ち上げたサロンだけに、掛かる経費や必要な売上などを詳細に把握せずにスタートしていました。それだけに、数字の基礎からアドバイスしてもらえて助かっています」

また、数字以外の面のサポートが手厚いのも助かっている、と小松氏。
「起業直後はやることが本当に多いんです。その一つひとつにていねいなアドバイスをいただいています。例えば、ホームページの立ち上げはもちろん、Webからの集客方法などに関するアドバイスをいただけたのは助かりました」

『eye lash salon Cule』ではお客様のまつげを美しく仕上げることに加え、完全予約制のプライベートサロンらしくお客様とのコミュニケーションを大切にしている。
「他の施術サロンよりも一人ひとりのお客様の時間を長めに確保することで、コーヒーやお茶を片手に施術後もゆったりとくつろいでいただけるようにしています。時にはお客様からプライベートな相談を受けることもありますし、私自身が相談することもあります。そういったお客様とお店の関係を超えた『人と人のつながり』を大切にしています」

数字面や経営面はプロに任せるのが最善手

美容師は起業をめざす人が多いという。そこで、これから起業しようとする人たちへのアドバイスをお願いした。
「書類や手続き、さらにはお金のことを含めた経営が苦手という人が多いと思います。私自身もそうでした。もちろん事前に勉強しておく方法もありますが、限られた起業までの時間を有効活用するなら、費用は掛かりますがプロに依頼するのが最善だと思います」

経営面のつまずきのせいで、やりたいことができないのはもったいないと語る小松氏に、今後の展開について話をうかがった。
「もう一人スタッフを増やしたい。もちろんお客様とのコミュニケーションを大切にしたり、ゆったり過ごしていただくというサロンのコンセプトに共感してくれる方が見つかれば、の話ですが。スタッフを増やせたら、お客様がさらに美しくなれるサービスを提供することに加え、私自身も改めて子どもたちと過ごす時間を増やしたいと思っています」