不動産売買仲介事業で起業

さらなる成長には起業が不可欠と考えた

不動産売買や任意売却の仲介業を行う株式会社サンファースト。取り扱う物件のエリアは広く、高槻市や摂津市、池田市、大阪市内から滋賀県内まで関西圏全域に広がっている。代表取締役の坂井陽一氏は、前職でも物件売買仲介を担当してきたプロフェッショナルだ。起業のきっかけは、さらに上のプロフェッショナルをめざしたいと考える坂井氏にとっては、ごく自然な流れだったという。
「ずっと不動産売買仲介の仕事が好きで、一生の仕事にしたいと考えて学び、働いてきました。でもサラリーマンのままでは、『上手にラクをする』スキルを知ることが評価に直結することもある。自分自身が不動産売買仲介のプロとして成長し続けるには、起業しかないと考えるようになったんです」

また、長く不動産業界で働き続けるためにも、目先の利益よりも『損して得取れ』という長期的な視点に立ったビジネスを志向していた。同時に、すべてを自らの責任のもとで判断しながらビジネスに取り組みたいとも考えていた。
「起業してすべて自分の責任で判断する環境に身を置くことが、大きなやりがいを感じたり、不動産売買仲介のプロとして成長していく上では不可欠だと考えました」

中央会計のサービスは、コストパフォーマンスが非常に高い

不動産売買のプロフェッショナルとして、さらなる経験と成長を求めて起業を決意した坂井氏。中央会計は、当時勤めていた会社の社長が引き合わせてくれた経営者からの紹介だった。
「Web関連の会社を経営する方だったのですが、その方が起業する際に会計事務所を比較検討し、最適な会計事務所としてご自身も契約されていたのが中央会計さんでした。彼がネットで調べ尽くして至った結論なら間違いないと考え、中央会計に依頼することに決めました」

中央会計の『つかず離れず』な付き合い加減がちょうど良い、という。
「しつこく連絡されるような過度なフォローが好きじゃないんです。かといって放置されるのも気分が悪い。用事がある時にちゃんと来て対応してくれる中央会計の『塩梅』が、私にはちょうど良くて助かっています（笑）」

また、コストパフォーマンスの高さも気に入っている。
「サラリーマンの時に見ていた感じでは、『経理処理は手間が掛かる』印象がありました。でも今は、自分で領収書を入力して1カ月に1回事務所に来てもらって打ち合わせするだけ。しかし、今経理に使っている時間は1カ月に数時間程度。これで会社の経理が上手に回るなら、コストパフォーマンスがとても高いと思っています」

高価な不動産の売買を専門的な知識を生かして仲介する坂井氏の仕事。ビジネスに取り組む上で大切にしていることは「絶対にズルをしないこと」と言い切る。
「人間って苦しい時ほど目先の利益に走りがちですが、それは絶対にしないと決めています。私は不動産業界で長く仕事をしていきたい。そう思うからこそ、常日頃から正直に仕事に取り組むことを意識しています」

今後は『任意売却』にも力を入れていく

これから起業する人へのアドバイスをお願いすると、「自分自身、独立したことに後悔はありませんが、独立するにあたっての行動には後悔があります」と。
「ちょっと勢いで起業してしまいましたね。もっと周到に準備するべきでした。会社を退職するまで何の準備もしていなかった。起業直後は、コネなし、客なし、売上見込みなし、資金もなしという状態だったため、事業が軌道に乗るまでの約2年間は苦労しました」

特に資金繰りの面で、起業前準備の大切さを痛感したという。
「起業前後しか受けられない種類の融資もありますし、不動産事業のように先に出ていくお金が多い事業で起業する人は、いかに手元資金を使わずに準備を進めるかがカギ。私も起業直後の資金繰りには苦労しました（笑）」

最後に、今後の展開について話をうかがうと、「始めたばかりのことがたくさんあるので、それらをひとつずつ着実に前進させていきたいですね」と、坂井氏。
「今後は『任意売却』に力を入れていくとともに、その他の事業も地道に成長させていきたい。また、もともと不動産業は色眼鏡で見られがちな業界ですが、その色眼鏡を打破する一助となりたい。その第一歩として『サンファーストに頼めば安心だ』と言っていただける会社になることをめざします」