自分たちでサービスを作りたいと起業
Webシステム開発事業を中心とする株式会社ドリームジャック。代表取締役の佐藤充氏によると、金融や生命保険会社などで利用されるWebシステムの開発依頼が多いという。自身もエンジニアとして学生時代からプログラミングに携わってきた佐藤氏。実は学生時代に一度起業して失敗した経験を持つ。
「専門学校を卒業して就職した企業をすぐに退社し、個人事業主のプログラマーとして仕事を請け負っていました。始めた直後は、非常に好調だったんですが(笑)」
しかし、営業力不足と社会経験の少なさが災いし、1年ほどでフリーランスを諦めて再就職することに。
「改めてエンジニアとして再就職した会社では、エンジニアとしてはもちろん人事や経営企画など、社内の新部署や新事業が立ちあがるたびに担当させてもらい、面白い仕事を数多く経験させてもらいました。結局15年ほど勤務したのですが、やはり起業して自分の力を試してみたいという想いがあり、役員への就任打診を断って起業することを決意しました」
時は2012年、iPhoneやiPadといった新しいデバイスや新技術がどんどん生まれ、ベンチャー企業でもビジネスチャンスが多い時期だった。
「当時は、まだスマートフォンとガラケーのシェアが半々の頃。世の中の激変に対応しながら、もっと良いサービスや面白いサービスを自分の手で作ってみたいという想いがありました」
プログラミング以外の遊びや趣味を大切に
中央会計に依頼したきっかけは、担当者の転職。担当者が中央会計に転職することになり、佐藤氏自身も契約先を中央会計に変えることに決めたという。
「会社を設立した1カ月後からお世話になっているので、会社のすべてを知ってもらっているに等しいですからね。いろいろ気軽に相談できる間柄ですし、担当者が変わらないように契約先を変える方がメリットが大きいと感じたんです」
契約先が中央会計に変わってから、いくつかの変化があったという。
「担当者が同じなので基本的に変化はありません。しかし、ITを取り入れる部分が増え、利便性は増しましたね。例えば、チャットワークでやり取りすることで、以前よりもレスポンス速度が向上しました。今後は本町オフィスの会議室など、以前はなかったサービスや施設を積極的に利用していきたいですね」
今では40人を超える社員が在籍するドリームジャックを経営する佐藤氏に、ビジネスに取り組む上で大切にしていることについて聞いた。
「仕事以外の趣味や遊びをしっかり楽しんで欲しいです。私自身、趣味や遊びのために仕事をしているのでそう考えるのかもしれませんが(笑)」
「もちろん好きなプログラミングを仕事にできているなら幸せだと思う」と前置きした上で、さらに言葉は続いた。
「楽しみながら好きなこと以外の経験もしてほしい。その経験も必ず仕事や人生のプラスになりますから。プログラミング以外の趣味があれば、現場で仕事とは別のつながりが生まれ、結果的に仕事でも頼ってもらえるようになります。これは経験上、間違いない(笑)」
起業時の目標『自社サービスを作る』の実現をめざす
これから起業しようとする人へのアドバイスをお願いすると、やはり人と人のつながりをいかに広げておくかという話に。
「自分の事業領域とは異なるジャンルの人たちと、いかにつながっているかが重要です。それこそが、自分の世界を広げることになりますから」
特にシステム開発などITのジャンルで起業しようとする人は、その考え方が重要だという。
「ITは業務効率化や困りごと解決のために導入するもの。だから、いろいろな業界や業務を知っている方が、新しい発想やアイディアが浮かびやすくなる。自分とは異なるジャンルの人とのつながりは、結果的に自分の仕事をパワーアップさせる大切な要素だと言えます」
最後に今後の目標についてうかがうと、「自社サービスを作りたい」という起業時の目的を達成することが一番の目標だという。
「現在もその目標に基づき、自社サービス開発の役に立つ技術や開発手法が学べるWeb開発業務を選んで受注していますが、まだ自社サービスについては研究開発の段階です。一刻も早く、これまでの取り組みを自社開発サービスという形で結実させるべく、努力を重ねていきます」
担当者より
株式会社ドリームジャックの佐藤社長は、時に無垢な少年のように笑う太陽のような方です。そんな裏表なく真摯に向き合う社長の人柄とビジョンに惹かれています。しかも会社規模は拡大の一途です。
気になる方はぜひコンタクトとってみてください。きっと素敵な出会いになると思います!(饒村 隆太)