美容師免許を生かして起業しようと決意
神戸市垂水区にあるまつげエクステ&ネイルサロン『panache d’or(パナシェドール)』。代表の頓宮美和子氏によるとサロンオープンから7年が経過し、地元のお客さまに支えられた地域密着型サロンとして実績を積み重ねている。
「もともと美容師になろうと専門学校に通っている時に妊娠したので、美容師免許は取得したものの美容師として店舗に立つことはありませんでした。出産後は一般企業で働きはじめたのですが、やはり美容師免許を生かした仕事がしたいと考え、美容師免許が必要なまつげエクステを仕事にしようと考えたんです」
早速、大阪のまつげエクステサロンで働きながら、その技術やノウハウを習得することに。
「働いていたのは大阪でしたが『起業するなら地元の垂水で』と考えていました。当時はまつげエクステの店がなく、勝負できると考えたんです」
お客さまゼロの状態で起業したが、SNSや口コミ、バイト先の女性客への営業活動が功を奏し、徐々に地元のお客さまが増えていった。
「オープン当初はまつげエクステだけを提供していましたが、お客さまのご要望に応える形でネイリストを採用しました。今は私もネイルの勉強をして資格を取得。まだ1年程度ですが、実際の施術も担当しています」
チャットワークでコミュニケーションストレスが激減
個人事業主だが、確定申告はプロに任せようとサロン開業直後から税理士に依頼した。
「開業時、『ロゴとお金のことはプロに任せないと』という想いがあって、ロゴマークの製作とお金周りの手続きはプロにお願いすることにしました。当時は、インターネットで見つけた中央会計とは別の個人税理士事務所に経理作業や確定申告を依頼していました」
そんな時、ある事件が起こる。
「ある年、税理士さんが確定申告業務を忘れ、申告ができていなかったんです。ビックリしましたが、その後の対応などを見て『税理士を変えよう』という気持ちになりました。それから知り合いの経営者に聞いたりする中で中央会計のことを知りました。大きな組織で安心できそうだったのでお任せしてみると、これが大正解で。今も助けてもらっています」
中央会計以外の税理士事務所の対応を知る頓宮氏。中央会計は他の税理士事務所とどこが違うのだろうか。
「一番はチャットワークでのやり取り。以前はお客さまの施術中に税理士から電話があっても対応できませんでした。今はチャットワークでやり取りするので、そういった入れ違いによる時間的ロスがない。あと質問に対するレスポンスも早いですし、書類もスマホカメラで撮影してチャットワークにアップすれば確認してもらえます。おかげさまで、コミュニケーションのストレスがゼロになりました」
そんな頓宮氏に、ビジネスで大切にしていることを聞いた。
「お客さまの意見をしっかりとヒアリングすることでしょうか。あとは、お客さまとは遠すぎず、近すぎず『程よい距離感』を意識しています。距離感はお客さまの満足度に大きく影響すると思っています」
地域一番店をめざす
これから起業しようとする人へのアドバイスをお願いすると「自分の技術を過信しない」という言葉が。
「自分の技術に自信を持ちすぎると、新しい技術を学ぶ意欲を失いがちになります。謙虚な心で高いアンテナを張り続けることが、お客さまに喜んでいただけるサービスの提供につながる。私自身、学ぶ意欲を忘れずに進化を続けていこうと意識しています。それに私のネイル技術はまだまだ学びの段階。今の学びが将来につながると信じて、これからも自分に投資していくつもりです」
最後に、今後の展開について話をうかがった。
「まつげエクステで地域一番のお店をめざします。実は2年ほど前、2店舗目に挑戦したのですがうまくいかなかったので、将来次のチャンスがあれば成功させたいですね。そのためにも、今後はスタッフの育成にも取り組んでいきます」
担当者より
Panached’orさまを担当させていただき、今年で3年目になります。
代表の頓宮様は、より良いサービスをお客様へ届けるためには何が必要かを考え、行動されています。
そのためには自らが学び続けていこうとされる姿勢は大変尊敬しております。 また経営面のみならず、スタッフの働く環境・制度など、いつも高くアンテナを張り、弊社にもご相談いただいています。
今後のPanached’orさまの発展にお力添えできるよう、全力でサポートをさせていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。(菅 明日香)