代表取締役 岡田 秀典
HP http://perpetua.co.jp/

会社名 株式会社パーペチュア
住所 〒651-008 神戸市中央区御幸通2-1-6-301
電話番号 078-200-6011
代表者名 岡田 秀典
設立 2005年4月
事業内容 ・パソコンをはじめとするICT機器の保守運用事業
・中古PC買取・販売事業

壊れていないパソコンを買い替える風潮に違和感

法人向けにパソコンなどのハードウェア運用保守をメインに、サーバ構築やネットワーク構築なども事業とする株式会社パーペチュア。代表取締役の岡田秀典氏は、以前から壊れていないパソコンを買い替える風潮に違和感があった。
「システムエンジニアとして働きながら、趣味でパソコンやサーバを自作していました。学生の頃から、古くなり動きが遅くなったパソコンを簡単に捨てることができなかったんです。買い替えるのではなく中身のパーツを交換するという自分が感じているこのニーズをいつか事業化したいと考えていました」

システムエンジニアの仕事は楽しく給料にも満足していたという。それでも起業を決めたきっかけは何だったのだろうか。
「仕事が楽しくて、このままいて定年までこの会社で楽しくやって行くであろう自分は想像できました。でも流されやすい自分の性格は知っていたので就職するときに30歳のときに一度立ち止まって、それから進む道を一回ちゃんと考えようと決めていました。29歳の最後の日、新しいことに挑戦したい気持ちがあったので『明日目覚めた時に、同じ気持ちなら会社を辞めて起業しよう』と決めた翌朝、気持ちは変わっていなかった。それで30歳の誕生日の日に辞表を提出しました。(笑)」

決意したその日に退職したい旨を伝え、翌月末には退職した岡田氏。だが、起業準備や経営の知識、さらにはお客さまもゼロの状態だった。
「まずは社内にシステム部がなさそうな会社に飛び込みで御用聞きをしながら、パソコンの困りごと解決や保守運用の仕事を受注していきました。その後、徐々に保守運用のお客さまには自社製パソコンの導入を提案し、導入後は動きが遅くなるとバックアップを取って新しいパーツに交換。外した古いパーツは、自社運営のネットショップで中古品として販売しています。ようやく自分が頭に思い描いていた事業が形になってきました。」

お客さまとパーペチュアルな関係を築きたい

中央会計と出会ったのは会社を設立して7年程度後の神戸IT飲み会。
「ビジネスのヒントを得ようと参加したイベントで中央会計スタッフと出会い、意気投合したんです」

当時の岡田氏は、中央会計とは別の税理士に決算書の作成のみを依頼していた。そのため、自分の会社の正確な売上や赤字か黒字かを、決算書で初めて知る状況だったという。
「会社設立以来、ずっと赤字だったんです。今思えば当然だと思いますが(笑)。中央会計スタッフから経営者が数字を把握することや月次会計の重要性について教わり、共感できたので依頼することに決めました」

顧問税理士を変えたことで、会社自体も変化した。
「中央会計に依頼した初年度から黒字転換しました。これはお金の流れを教わり、会社に足りないものがわかるようになったからでしょうね。また、人脈構築のサポートもしていただき、ビジネスの拡大につながりました」

中央会計に依頼したことで、事業の黒字転換に成功した岡田氏。現在は、社名にもある『パーペチュアル』を常に意識している。
「パーペチュアルが意味するのは『永久機関』。パーツを入れ替えて1台のパソコンを永久に使う。交換したパーツを中古パーツとしてリサイクル販売する。使い道のないパーツは分解してリサイクルセンターで資源化を行う。などパソコンに関わるすべての事業が永久機関になるように考えています。また取引するお客様とも永久な関係を考えています。スポットでパソコンを入れて終わりではなくその後の運用保守、活用、お客様の売上向上が永久機関となるように関わっていくことが重要だと考えています。」

全国展開にチャレンジしてみたい

これから起業しようとする人たちへのアドバイスをお願いすると、『信じることと続けること』という答えが返ってきた。
「おそらく『信じてやり続けること』が唯一の起業成功法だと思います。自分の取り組みが間違っていない、正しいと信じ続けて取り組み続けることが大切。私も事業をやめようと思ったことは何度もありましたが、やめなかったから今がある。信じて続ければ、必ず道は拓けます」

最後に、今後の展開について話をうかがった。
「パーツを交換しながら1台のパソコンを長く使い続けるのをサポートするビジネスは、時代の流れにもマッチしていますし、成長の可能性が高いと考えています。しかしながら、今は神戸を中心とする関西圏だけでビジネスを展開しており、東京からお問い合わせをいただいてもお断りしている状況。いずれは東京をはじめとした全国展開にチャレンジしたいですね」

担当者より

担当させて頂くようになってから5年になります。いつも丁寧に接してくださる岡田社長。会計入力も完璧で、お客様にも丁寧かつ完璧に接しておられるのが想像できます。何に対しても新しいことへのチャレンジを忘れず行動し、弊社からの提案も快く引き受けていただける社長様です。
これからも会計、税務以外にもマーケなど提案・サポートさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。(加川 広大)