代表取締役 福田 浩也

会社名 株式会社大阪屋
住所 〒540-0024 大阪市中央区南新町2-2-9-401
代表者名 福田 浩也
設立 2008年2月
事業内容 たこ焼き・たい焼き等販売、たこ焼き・たい焼き機器等の貸出等

モノを売る楽しさを伝えたい!

スーパー内のテナント店舗、あるいはテントや屋台による移動販売によって、たこ焼きやたい焼きを製造・販売する株式会社大阪屋。代表取締役の福田浩也氏は、個人事業として岡山県でお好み焼きの移動販売を始めた際に「いつかは大阪に店舗を出す」ことを目指して『大阪屋』という屋号をつけたという。
「お好み焼きやたこ焼きの移動店舗や小規模店舗の事業は、出店しても多くがすぐに撤退してしまいました。この事業は、継続するのが非常に難しいんですよ」

大阪屋では出店予定地が見つかった際、まずスーパーの駐車場などにテントで小さな店舗を作り、テスト販売を実施する。
「実際に販売して店舗設置が可能と判断すればテナントとして入居します。そして、周辺エリアで店舗の告知・宣伝を兼ねて移動販売を行います。複数の販売方式をクロスさせ、認知度や集客力を強化していきます」

また、店舗の運営が軌道に乗ると、そこで働くスタッフに店を譲る『のれん分け』を実施する。これには福田氏の想いがあるという。
「私自身、モノを販売してお客様に喜んでいただくのが大好きで、この仕事にやりがいと喜びを感じています。楽しくてしょうがない。だからやりがいや楽しさを多くの人に伝えたいと思ったんです」

福田氏は働きたい意思がある人に積極的に働くチャンスを提供し、成長して一人前になると『のれん分け』してスタッフにお店を渡しており、今では20店舗近くに増えた。
「雇われ店長じゃなくて、店のオーナーにならないと本当の面白さは味わえませんからね。スタッフが店のオーナーとして一人前に成長していく姿を見るのが私の楽しみです」

「信じ抜くこと」こそビジネスの根幹

法人化のきっかけは、最初は個人事業で5店舗程度の『のれん分け』を行った頃。起業当初の目標である『大阪に店舗を出す』ことを目指したアクションのひとつだった。
「大阪に本社を置こうと考えていましたし、大阪に出店した後は再び日本各地に広げていこうと考えていました」

そう考えた福田氏が、大阪で起業をサポートしてくれる会社を検索エンジンで探している時に、FirstStepを見つけた。
「5社ほどピックアップして、最初に訪問したのがFirstStepでした。そこで、わかりやすい説明とフィーリングがマッチしたと感じたので即決しました。本当は他社も訪問するつもりだったのですが、結局訪問することはありませんでした。今では、いろいろな相談に乗っていただくことはもちろん、のれん分けしたスタッフも大変お世話になっています」

法人化して株式会社となり、最も変わったことをおうかがいした。
「最も変化したのは『信用』です。当社のような小規模店舗や移動店舗の展開を目指す者には、非常に大切な要素ですね」

そんな福田氏がビジネスで最も大切にしていることもまた『信用』だという。
「信用イコール『絆』。お客様やスタッフも含めた『絆』を大切にすることが、ビジネスを発展させるには絶対に必要なんですよ」

もちろん人を信用して失敗した経験も少なくない。
「飲食店は人ありきなんですよ。人を信じて何度痛い目にあっても、相手を信用して絆を大切にしつつビジネスを成長させたい。それが私のスタイルなんでしょうね、きっと(笑)」

思い切って飛び込め!失敗の数が成功の源泉となる

これから起業しようとする人へのメッセージをお願いした。
「ひと言で言うなら『思い切って飛び込め!』でしょうか。プロの知識が必要なら、その知識を持った人をパートナーにして飛び込めばいい。思い立ったら即アクションするべきですよ」

だが、起業しようとする人が躊躇するのは、やはり失敗に対する不安が先立つせいだと思うのだが、この点について福田氏は明快な考え方を提示してくれた。
「失敗してイイんですよ。極端な話かもしれませんが、失敗の上に経験を積み重ね、さらに失敗することが重要。商売とはそうやって成長していくものです。ただし、『自分が責任を取れる甲斐性の範囲で』という注意書きが付きますが……。失敗しても信用と絆を大切にしてビジネスをしていれば、失敗しても必ず誰かが手を差しのべてくれますから」

最後に今後の目標についてたずねると「100店舗は作りたい」という明確な数値目標を口にした福田氏。
「真の目標はもっと多いんですが……。あと9年か10年ぐらいでそのぐらいの数まで『のれん分け』していきたい。店舗が増えたら、各店舗を回るのが趣味というか楽しみになりそうです。それまでは徹底的に働きますよ(笑)」

担当者より

初めて福田社長にお会いした時、すでに明確な目標をお持ちでした。5年後にお店を100店舗にするという目標を。当時7店舗ほどでしたが、本当に100店舗にするという強い思いが伝わり、私も本当に実現できるのではないかと思いました。4年が経ち30件弱、5年で100店舗は無理かも…。しかし、あと数年で必ず100店舗を実現されることでしょう。
従業員に対しても、時には優しく時には厳しく、慕われながら率先して指揮をとられています。また、福田社長の「信頼を大切にする」思いは、取引先に対してもお客様に対しても強く感じられます。その姿を見ると益々発展していくと思っております。
私も微力ながら支えとなれば幸いです。今後も夢のため、頑張りましょう。 (飯田 将吾