代表取締役 窪 直樹

会社名 株式会社 優幸設計
住所 〒531-0075 大阪市北区大淀南2丁目8-11 エクセランス梅田西1002号
電話番号 06-6131-4539
代表者名 窪 直樹
設立 2009年4月
事業内容 機械設計業

「やらないと失敗できない」と1週間でスピード起業

自動車や家電などの製造機械をはじめとした産業機械の設計を行う株式会社優幸設計。代表取締役の窪 直樹氏は、高校生時代からいつか独立起業したいと考えていたそうだ。
「ただ、いつどんな仕事で起業したいという考えはなくて、公立の工業高校を卒業後、機械設計の会社に入社しました。そこで設計部に配属されて、普通のサラリーマンとして働いていました」

独立のきっかけは突然やってきた。
「勤めていた会社があまり良くない状況でした。そんな時に先輩と話すうちに『独立しよう』という話になって、その場でインターネットで検索してFirstStepに連絡しました。さらに翌日にはFirstStepを訪問して、数日後には事務所の場所を決めていました。結果、『独立しよう』と話した一週間後には会社設立完了。業務をスタートしました」

ただ、スタートと言っても仕事はゼロ。しかも1件の設計図面の契約もないままの船出だったが、不安はなかったという。
「根拠のない自信というか『やらないと失敗できない』という想いでした。不安よりも自分自身を試してやろうという気持ちの方が大きかったですね」

起業後はきちんと仕事が入りはじめ、年々売上は右肩上がりだという。

独立起業してから怒ることが無くなった

『やってみないと失敗もできない』が信条だと語る窪氏。ビジネスの中で大切にしていることを尋ねると『人間関係』という言葉が返ってきた。
「人間ですから必ず失敗することはあります。しかも仕事上の失敗なんて、きちんとした良い人間関係があればカバーできることばかり。もちろん、責任を持って仕事をする姿勢や実績があっての話ですが……。間違ってはいけないのが『人間関係に甘える』とか『媚びを売る』のとは全く違うということです。常に普段から、相手を尊重して嫌な気持ちにさせないような気配りをしていれば、失敗が逆に成功に繋がることもあるんですよ」

しかもその気配りとは難しいことじゃなく、あいさつひとつでもできるという。
「いつも気持ちの良いあいさつをしていれば好意的な印象を持ってもらえますし、良い人間関係を構築する第一歩になります。気持ちの良いあいさつをされて、気分が悪くなる人はいませんからね」

独立起業後の自身や周辺の変化について尋ねると、窪氏からは『私が怒ることが無くなりましたね』という面白い回答が返ってきた。
「なぜなのか自分でも理由はわかりません。逆にお詫びする時は、真っ先に頭を下げられるようになりましたね。ちょっとイイ人になったのかな(笑)」

すべてはタイミング。失敗を恐れるな!

これから起業しようとする人にメッセージをお願いすると、『失敗を恐れるな』という言葉をいただいた。
「無謀、無計画はもちろんダメですし、独立起業してもやっていけるスキルを持っていることは必須です。ただ前述の通り、失敗も成功もやってみないと経験できませんからね。自分自身が成功する確信を持っているなら、あとは運なんですよ。もっとも、その運を味方に付けるには、タイミングの見極めが重要になるのですが……。その見極め方は、起業しようと思った時に、本当に一切不安がないか思い返してみることです。実は、不安ややめる理由を見つけるのはとても簡単なんですよ。それをしようとしない自分がいるなら、そこが実行のタイミングです」

最後に将来の目標について話をうかがった。
「現在、私を含めて3人ですが、10人ぐらいが理想だと思っています。お客様からのご依頼をお断りすることなく、高品質のアウトプットを出していくには、そのぐらいの人数が最適だと考えています。あとはしっかり働いてしっかり休める環境を作ることですね。仕事もプライベートも充実させて、趣味の釣りを楽しみたいです」

担当者より

窪社長のすごいところは、いつも決断が早くかつ明確で、結果も伴うところです。そんな社長のお考えを、これから起業する方に参考にしていただければ考えてインタビューをお願いしたところ、快諾してくださいました。
「一切不安がない時こそ、決断のタイミング」とおっしゃっていたことが印象的でした。
また、今回のインタビューで会社名の由来も初めておうかがいしましたが、ご家族を大切にされる社長ならではの素敵な由来でした。 (元村 仁美