代表取締役 出口 伸也
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会社名 ふにす株式会社
住所 大阪府高槻市
代表者名 出口 伸也
設立 2012年7月
従業員数 2人
事業内容 1.Webサイトの企画、制作、構築、運営及びコンサルティング
2.ECサイトの企画、制作、構築、運営及び運営委託

家族への想いが起業のきっかけに

Webサイト制作や運用、コンサルティングなどを行うふにす株式会社。代表取締役の出口伸也氏によると、起業直後はWebサイト制作を主眼に置いて事業を展開してきたが、最近は運用面を強く意識しながら活動している。そんな出口氏が起業するきっかけのひとつになったのが『大阪IT飲み会』の存在だ。
「起業前はWeb制作会社で働いていました。デザイナーとして入社しましたが、気がつけばデザインや制作、運用、さらには外注先への発注まで一人で担当していました。そんな時『大阪IT飲み会』の存在を知って、外注先を探そうと参加したんです。すると、『何かを作りたい』という想いを持つ参加者が多く、次第に仕事を発注していただくことが増えました」

当時、1歳だった子どもの成長をもっと間近に感じたい、という想いを持ち始めていた出口氏。多くのフリーランスや起業家と交流するうち、『自分も一人でやってみたい』という想いが湧き上がった。
「『子どもの成長を間近に感じたい』と『一人でやってみたい』という二つの想いを実現するには、自分で時間をコントロールできる起業しかないと考えたんです」

こうして働いていた会社を退職し、個人事業主としてスタートした。
「気持ちに余裕ができ、家族に合わせて時間をコントロールできるようになったことで、一緒に過ごす時間も増えました。想定外だったとすれば、運動不足になったことでしょうか(笑)」

コミュニケーションがWebサイトの成功を左右する

個人事業主として仕事の依頼も順調に増え、特に法人化する必要性はなかったという出口氏。それでも法人化を決意したのは、家族やお客様のことを考えてのアクションだった。
「子どもが成長した時、フリーランスよりも法人の方が、私の仕事を正しく理解してもらえるんじゃないかな、と。さらに、お客様も発注しやすいんじゃないかと考えたんです。安心が提供できるなら、法人化する価値は十分にあると思いました」

FirstStepとの出会いは、先述の『大阪IT飲み会』だった。
「お仕事のご縁をいただいていたこともあり、法人化する時は真っ先に相談しましたね」

法人化を実施し、さらなる成長を目指す出口氏が、ビジネスに取り組む上で最も大切にしているのは『コミュニケーション』だ。
「特に制作開始前のコミュニケーションを大切にしています。どんな目的で、どんなストーリーで、お客様をどこに導くのか。これらの意識共有がしっかりできていないと、Webサイトのデザインや運用方針がブレてしまい、結果的にお客様の満足度が低下してしまいます」

会社の規模に関係なく、モチベーションが高いお客様と同じベクトルを共有しながら仕事をしたいと考えている。
「チャットやメールだけじゃなく、顔を合わせて打ち合わせをしたり、時には飲みに行ったり。同じ目標に向かって一緒に仕事をするためにも、日常のコミュニケーションを大切にしたいですね」

起業するなら、自分がやりたいことを明確に!

自身の起業経験を踏まえ、これから起業しようとする人々へのアドバイスをお願いした。
「一番大切なことは『自分が何をしたいのかを明確にすること』だと思います。それには、視野を広く持って自分を常に客観視し続ける必要がある。これができれば、自身の強みやアピールポイントも見えてくるはずです」

出口氏自身も、Webサイト制作から運用やアドバイスに軸足を移したのは、まさに『やりたいこと』に気がついたからだ。
「前職からずっと、Webサイトを作ることが好きだと思っていました。でも、本当に好きなのはお客様の情報発信や運用をお手伝いして、喜びを共有することだと気がついたんです。Webサイトの制作はあくまでそのプロセスなんだと……。これに気がついてから、私の中でふにす株式会社が進むべき方向性が明確になりました」

最後に今後の目標について話をうかがった。
「ひとつでも多くのWebサイトを継続的にサポートしていきたい。お客様がさまざまな反響や成果を楽しみながらWebサイト運営に取り組み、結果を出せるようにしっかりとお手伝いすることが、当社の使命だと考えています」

担当者より

出口社長は、色々なセミナーや勉強会に積極的に参加され、とても勉強熱心な方です。
また、前述にもありますが、ビジネスに取り組む上で『コミュニケーション』を最も大切にされています。
外部での勉強会やお客様とのコミュニケーションの中で、自分が今求められていることを考え、常に会社を変化させておられます。なかなか、会社の方向性を変えるのは難しいことですが、出口社長にとっては当たり前のこと。
これからも、変化し続ける出口社長のお手伝いをさせていただければ幸いです。(井阪 彩