代表取締役 山下 一樹
HP http://impath.co.jp/
会社名 |
株式会社インパス |
住所 |
〒550-0003 大阪市西区京町堀1-17-16 京町堀センタービル 7F |
代表者名 |
山下 一樹 |
設立 |
2013年9月 |
事業内容 |
・アプリ開発 UIプロトタイプ・設計・開発、iOSアプリ開発、UIデザイン ・コンサルティングサービス UI、UXの改善コンサルティング、Webコンテンツ・情報設計コンサルティング |
多くの人と会うことで、起業への想いが明確に
Webサービスとアプリケーションのユーザーエクスペリエンス(UX)デザインや開発などを行う株式会社インパス。中でもコンサルティングやUIデザイン、情報設計を専門としているのが特徴だ。最近はUXに関連したコンサルティングが増えているという。開発前段階のプロセスを大切にするのは、代表取締役である山下一樹氏が、大手メーカーの情報システム部門でエンジニアとして働いていた頃の経験からだった。
「システム開発の上流工程を担当することが多かったのですが、そこで最も時間が使われるのは、良いシステムを作るための設計よりも、安易な設計で進めてしまったための手戻りや調整事に割かれる時間。結果、完成したシステムは当初の想定とは似ても似つかないものになっている場面を見てきました。そんな古い流れを断ち切り、しっかりと設計された良いものを作ることに集中してみたかったんです」
しっかり設計して良いものを作ることに挑戦したいと考えた山下氏の頭に浮かんだのは『起業』の二文字だった。
「起業の準備をした記憶はあまりありません。起業に関するセミナーに参加したり、自分でアプリを作ってリリースする程度。でもひとつ大きかったのは、コワーキングスペース『オオサカンスペース』を中心に多くの人と知り合えたことですね。多くの人にお会いして話をしたことで、起業する目的や意味が明確に整理されたのは覚えています。また、起業の準備とは別ですが、もう一人の役員である井土の存在も大きかったですね。彼の存在なしに、起業はなかったと思います」
「人脈づくり=営業活動の基礎」だと実感
起業成功塾に参加し、起業前からFirstStepのスタッフとも顔見知りだった山下氏。
「起業前から相談していましたし、会社設立をFirstStepに依頼するのは自然な流れでした」
FirstStepのサポートを受けて会社を設立し、晴れて自分の理想を追求する環境は整ったが、起業時点でお客様の数はゼロ。仕事がなければ理想の追求は不可能となる。だが、起業直後から複数の仕事が舞い込んできたという。
「起業直後はとても不安でしたが、その時に力となったのが、退職後に構築した人とのつながり。起業直後からオオサカンスペースでの交流を通じて多くの仕事が生まれました。この時、一人ひとりとの関係を構築する人脈づくりこそが営業活動の基礎なのだと実感しました」
仕事につながるような良い人間関係は、懇親会や紹介などで生まれることも多いそうだ。
「懇親会では私自身が取り組むUXの仕事について話すこともあります。それがきっかけとなって仕事につながることもありましたね。あと、会合などで出会った人とは、自ら積極的に交流するように意識しています。SNSを活用したり、時には食事に誘って話したり。自分が持っていないものを持っている人と出会った時は盛り上がりますね」
起業とは仮説と検証の連続である
ゼロからのスタートで起業し、さらなる成長を目指す山下氏に、これから起業を目指す人へのアドバイスをお願いすると、ふたつのアドバイスをいただいた。
「私が転職を選択せずに起業したのは『自分の力でやってみたい』という想いがあったから。この想いが強い人は、転職ではなく起業を選択するのだと思います。何となく『起業もどうか』と考えている人も、その想いを強める作業に取り組み、強まったところで起業すればそれほどつまづくことはないのではないでしょうか」
もうひとつのアドバイスは『起業は仮説と検証の連続である』というもの。
「起業とは、成長のプロセスを予測して仮説と検証を繰り返す作業だと考えています。起業直後は本当に大変ですが、仮説を立てている時も検証している時も楽しいんですよ。両方とも楽しめないと起業はなかなか難しいと思います」
最後に今後の展開についてお話をうかがった。
「これまでは、ご依頼いただいた目の前の仕事に全力で取り組んできました。今後は仕事を『創る』ことを意識したい。主催している、UXについて学び、考えるコミュニティ『UX OSAKA』に継続的に取り組むことはもちろん、他の企業とアライアンスを組んで仕事を進めたり、社員の増員や自社サービスの開発にも取り組みたい。『しっかり設計して良いものを作る』という起業時の信念を忘れず、今後も直感を信じ続けながら、新しいことにもチャレンジしていきます」
担当者より
山下社長と初めてお会いした時、すごくきっちりとされた方だという印象を受けたのを覚えています。設立当初から、きちんと事業計画を立て、毎月の月次の数字も把握されています。
株式会社インパス様は、8月で設立からちょうど1年を迎えられました。設立当初の事業計画よりも業績が伸びているのは、常に「仮説と検証」を行いながら、良いものを作ることを徹底している、山下社長の性格だからです。
1期目が終わり、2期目・3期目と今後も成長し続けるインパス様を微力ではありますが会計の面からサポートしていきたいです。
今後のインパス様の成長が、すごく楽しみです。(井阪 彩)