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売上高や営業利益といった、決算数値の実額による分析手法です。
実数分析とは、売上高や営業利益といった、決算数値の実額をそのまま活用します。 よく使われる例として時系列分析があります。例えば自社の売上高がこの3期でどのように推移しているか、という分析が挙げられます。また、コストが前年に比較してどれだけ増加したかといった前年差や、予算との比較を示す予算差などがあります。
実数分析は、自社における時系列分析や、比較的規模の同等な他社との比較をする場合に便利です。実額がそのまま分析結果として表示されますので、イメージがしやすいというメリットもあります。 一方で、規模が異なる他社との比較にはあまり適していません。このようなケースでは、売上高や営業利益がどれだけ多いか少ないかといった状況を把握するには実数分析で十分にできますが、なぜ多いのか、なぜ少ないのかという原因を掘り下げるには実数分析では困難です。販管費の一つ一つの科目の大小を比較しても、今ひとつピンとこないのが実態です。
このように、実数分析は分析が容易である反面、分析が有効である場面は限られているという特徴があります。
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