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経営計画を策定する前に、企業の存在価値や社会的な意義等の価値観を明確にした上で、企業が将来こうありたいと思う姿とはどういうものかを認識しておく必要があります。
つまり、「経営理念」・「経営基本方針」を策定していく必要があります。
また、経営理念、経営基本方針がすでに設定されている会社には、それが社内で浸透しているか、現在の環境に適合しているかを見直さなければなりません。
経営理念、経営基本方針を作成するためには、以下の手順で進めていきます。
(1) 創業時の理念・精神の整理 経営者の人生観や創業動機を整理していきます。つまり、創業時の時代背景や創業者の志等、経営理念にまつわるエピソードを確認していきます。
そのために、社史を紐解くのも一つの手段です。また、後継者はどのような考えで経営を継承してきたかを整理していきます。
(2) 今までの企業の経営理念の確認 現在までの経営理念が社内に受け入れられてきたかを検討し見直していきます。もし、壁に飾ってあるだけで、誰も見向きもしない状況であれば、その理念が現実離れしていて無視されている傾向が強いようです。その際には、今後の経営理念策定の際に、難解な言葉を避け、具体的な表現を用いることや実行可能な基本的なことを中心にしていく対策を講じる必要があります。
(3) 経営理念の成文化 (1)と(2)のキーワードをピックアップしながら、経営者の哲学に合致し、顧客からも、社員からも共感を得られるものを、社是・経営基本方針などとしてまとめていきます。
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